【投稿】そんなパチ屋の独り言６

「◯◯さん、◯までお願いします」とバイトからのインカム。行ってみると「あのお客さん、おかしいんですよ」とちょっと離れた所からそのお客に目を向けながら言う。パッと見ると分からないけど、近くに行くと手を合わせて何かブツブツ喋ってるし､台を見るとガラスの右端に何か小さな写真を飾ってる。

文金高島田を着た女性の写真…
「お客さん､何したはんの？」と聞くとその年配の男性は「亡くなったカミさんに勝てる様に頼んでんねん」「…頼んでるって…」気持ちは解るけど､周りの人に迷惑かかるから…とお引き取りを願いました。💦

日曜日の昼間、お客さんがごった返す中､呼び出しランプが点きました。慌てて走っていくと白髪のおじさんがスタートチャッカーを指差しながらこう言いました。

「にいちゃん、知っとるか？」
「はい？」
「ここに玉が入らんとな、液晶は回れへんねんで〜」
「はぁ」
「それからな､知っとるか？３つの数字が揃わな大当たりにはならんねんで〜」
（何言ってんだコイツ！当たり前だろ）と思いながら愛想笑いをする私…
そのおじさんはまだ続けます。

「ほんでな、ここ（大当たりチャッカー）に玉が入らな玉は出てケェへんねんで〜〜〜知っとるか〜？」
ドヤ顔で畳み掛けてきます。
（勘弁してくれ〜このクソ忙しい時に…）
「へぇ〜そうなんや。勉強になりました」と言って急いでその場を離れました。

暫くしてバイトの子が捕まって泣きそうな顔で私を見ていましたが…シカト…笑
このおじさん、近所の店でも結構有名らしく「知っとるかおじさん」と呼ばれてるそうです。そんな名物おじさんですが、ある日からプッツリ来なくなりました。

何があったのかは知りません…。