同窓会の準備を始めよう

【スマホ小説】ボス 23

ホソンの顔色が見る見る変わって行くのがわかった。「何かあったんですか?…はい…はい…」そのやりとりで、皆ただ事ではないと察したが、ホソンは受話器を持ったままだ。

しばらくして「わかりました」と言って電話を切った。スジンが「どうした?何があった?」と矢継ぎ早に質問した。

ホソンは「いまハヌルさんのマネージャーのチさんから」と言うとボスとスジンに目配せをした。3人は運動場の隅の方に歩き出した。

そして、少し離れた所でしゃがみこみながらホソンは極端な小声で「ハヌルさんが失踪したらしい」と言った。2人は驚いて声も出なかった。

ホソンはボスの顔をジッと見て「もしかしたら日本に行ったのかも知れないので、見たら連絡が欲しいって。どうもチさんはお前に会いに行ったんじゃないかと思ってるみたいだぞ」と言った。

ボスは「失踪?俺に?何で?」と戸惑いながら2人の顔を見回した。「何しろトップスターの失踪だ。今向こうでは大騒ぎらしい。ただ、外部にはまだバレてないので、くれぐれも内緒にしてくれって」

「何があったんだ?」とボスが聞くと「はっきりとは言わなかったけど、映画の評判が悪くてその責任がハヌルさん1人に被されたみたいだよ。それで彼女の立場も揺らいで来て、嫌がらせも相当あったみたいだ…大分参ってるらしい」

「ハヌルさん、早まった事しないよな」とスジンが言うと「バカな事言うなよ!」とボスがたしなめた。

「まだ連絡が取れないみたいで、28プロの方でも気を揉んでるらしい。とりあえず、これは絶対秘密だから、それだけは守ってくれよ」とホソンは念を押した。

次の日、ボスはいつもの様に店を開けたがハヌル失踪の話は消えてなかった。その日に限って8時が過ぎてもお客は来なかった。「こんな日もあるよな」とテスに話しかけてボスは苦笑いをした。

その時、「ギィー」と入口が開くとホソンとスジンが入って来た。(おや?)とボスはいぶかしがった。2人だけで来ることなんて滅多にない事だったからだ。

「どうした…今日は…」と声を掛けたボスは驚いて言葉を詰まらした。

ハヌルが入って来たのだった…

続く

1 COMMENT

チャンジャ

どんだけモテるの? ボス💖
韓国の大スターだよ??? 
俺なら、ビビっちゃう~ 縮こまっちゃう~ 赤面しちゃう~😆
でも、本気なら~ う・れ・P~😊
んで? んで? それから? それから? 大恋愛???😍

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