介護のジカンーあとがき

私は身内の介護に多くの時間を奪われた。それまで仕事と家事がすべてだった私の生活に介護が加わることで寝る時間も削られ、もちろん仕事も削られた。人生でめったにない大きな仕事を他人に譲ったり、抜擢された大任を自ら断った時こともある。“特技ー仕事、趣味ー仕事“だった私にとってこれはつらいことだったが、“あきらめの早い性格”が私を開き直らせてくれたようだ。

でも、私は介護の時間を苦だとは感じなかったように思う。何ごとにも必死で、苦だと感じる暇もなかった。他人に話す時も笑い話として語っていたので、「大変なことなのに、よく笑って話せるね」って地域のオモニたちから呆れられたりもしたっけ。

私にとって介護の時間は本当にいろんなことを教えてくれた。人間の尊厳とか真のプライドとか、難しくて文には表せないけど体と心で感じることができた。それに何よりも人への優しさ、介護する家族の信頼と絆が深まっていく実感を味わうことができた。

そして、もうひとつ。よく「この秘密は墓まで持っていく」っていうけど、認知症に限っていうなら、それはあり得ないということを学んだ。だって、認知症になったら隠していた秘密を何でもさらけ出しちゃうんだもの。家族のことやお金のことや色ごとや、そのほか信じがたい事実が父親や姑の口から語られたのだから。これは私も気を付けておかないと… 皆さんも気を付けてくださいね。

私は今まで漫画家を尊敬していたが、介護の時間を体験して介護士も同じぐらい尊敬するようになった。本当に大変で、ありがたい存在だと心から思う。

最後に私事のつまらない文章を最後まで読んでくださった皆さんに心からの感謝を送りながら介護のジカンを止めることにいたします。
本当にありがとうございました。

3 COMMENTS

介護知らずですが

介護のジカン、父親編と姑編をすべて読みました。本当に大変なご苦労をされて、頭が下がります。 
私は父母を早く亡くし、また妻の父母は地方にいるので、介護の苦労知らずです。
それでも、読みながらいろいろと教訓になりました。読んでて途中で気付いたのですが、投稿者の方が誰だか見当がつきました。(違ってたらすみません。)
姑さんの元の住まいや活動地域が私の出身地でもあり、姑さんもよく知ってます。これからは、いろいろと苦労した分、より良い人生を送られる事を心から願います。(笑)
追伸;現在も、介護でご苦労されている方々、ご自愛しながら頑張って下さい。

作者

完全にバレてましたか(笑)
今度ZOOM飲み会やりましょう

介護知らずですが

ZOOМ飲み会、望むところです。
やった事ないですが(笑)

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