ウトロ平和祈念館が来館1万人「うれしい誤算」

在日コリアンが多く住む京都府宇治市のウトロ地区の交流施設「ウトロ平和祈念館」で1月13日、来館者が1万人に達した。関西大学の学生らに記念品が贈られた。

ウトロは戦時中に国策の飛行場建設で集められた朝鮮人労働者の宿舎ができた地で、戦後も子孫らが定住した。地権者から土地明け渡しも求められた住民側は、市民や韓国政府の支援で土地の一部を買い取って今に至る。市などが公的住宅の整備も進めている。

祈念館はこうした歴史を伝え、交流の場にしようと、昨年4月30日に民間の財団がオープンした。21年8月には展示予定の地区の看板などが放火される事件が起きたが、乗り越えた。

館は来館者を「年間2千人」と予想したが、大幅に上回る結果に。うれしい誤算となった。

見学した関西大法学部1年、梅本みおりさん(18)=大阪府吹田市=は初めてウトロを訪ねた。「ネットのコメント欄で日韓が互いに攻撃的だと気になっていた。戦争の歴史が背景にあると感じた。放火事件があっても絶望することなく前向きな住民の話を聞き、素晴らしいと思った」と話した。

住民の白岩一宏さん(81)は「こんな早く達成するとは。感動して涙が出た」と喜んだ。田川明子館長(77)は「若い人が在日社会や人権問題に関心を寄せてくれて、希望が持てた。1階のカフェで来館者が交流していく。館の合言葉『ウトロで出会う』ことが実現している。亡くなった1世も喜んでいるはずだ」と話した。


開館は金~月曜の午前10時~午後4時。入館料300円、小学生100円、小学生未満無料。サポーターやボランティアも募っている。

詳しくは館のホームページ(https://www.utoro.jp/)で。

朝日新聞の記事を抜粋しました。

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3 COMMENTS

京都に行くとお寺ばかり👀💦

あの放火事件が、ある意味、ウトロを有名にしてくれたのかもね~👀
きっかけはどうあれ、このような事実があって、この場所で今でも生活している子孫がいるってことだけでも分かって欲しいよね~👏
一度は行ってみたいな~

ezk

次回関西に行くときに必ず行きたいのがウトロ平和祈念館です。

Googleマップのレビューでもちゃんと文字入力している人の評価は高いですし、今回の「うれしい誤算」につながったのではないかと思います。(レビューでの荒しの1点はすごく少ないです)

私が住む宮城県北部では、栗原市というところに「安重根記念碑」があります。
なぜ日本に?と思いましたが、調べるとなるほどとなりました。
http://mitinoku.biz/hist_walk/hist_miyagi/?p=166

最寄りのICを出たところに県が設置した看板があってその看板を追っていけば行けるようになっていたのですが、国会で取り上げた人のせいで無くなってしまいました。残念なことをしました。

ezk

安重根記念碑つながりで過去の朝日新聞千葉版に掲載された記事を。
2010年3月4日 朝日新聞 千葉県版から
日本から韓国へ、歩いて心つなぐ 
日韓併合から100年となる今年、両国の本当の友好関係を築きたい――。そんな思いで、船橋市の元生協職員寺下武さん(57)が宮城県から韓国・ソウルを目指し、徒歩の旅を続けている。平和を祈りながら、没後100年を迎える朝鮮の独立運動家・安重根(アン・ジュン・グン)の命日の今月26日にソウルで開かれる追悼式典に参加する。
安は明治期の元勲、伊藤博文を暗殺し、中国・旅順で1910年に刑死した。抗日運動家として、韓国では英雄とたたえられている。
寺下さんは昨年12月、生協を早期退職。同月末に、安が旅順の監獄で看守だった日本軍憲兵に贈った遺墨「為國献身軍人本分」(国のために献身することは軍人の本分である)の刻まれた記念碑が立つ宮城県栗原市の大林寺から旅をスタートした。
約2500キロを踏破する壮大な計画。東北、甲信越、東海、近畿、中国地方の2府12県を地図だけを頼りに、1日30~35キロ、計約1700キロを歩いた。「歩くという行為には文明の力に頼らず、自分の足で日韓の心をつなぎたいという思いを込めている」と寺下さんはいう。
寺下さんは大阪府南部の貝塚市生まれ。子どもの頃から身近に多くの在日コリアンがおり、「なぜ自分の国に帰らないんだろう」と無邪気に考えていたという。だが、東アジアの平和のために日中韓が力を合わせるべきだと主張した安の「東洋平和論」に感銘を受け、「両国の信頼関係を築くきっかけを作りたい」と考えるようになった。
途中、大阪の実家に立ち寄り、旅の趣旨を話すと、親類に「お前は何を考えているんだ」と言われた。「1人の日本人が東洋平和を祈りながら歩くことで、韓国の人たちに共感してもらえれば」と願っている。
そんな思いは、韓国にも広がりつつある。旅の記録を韓国人の友人に翻訳してもらって掲載しているブログに、全く知らない人からも応援のコメントが届く。韓国のテレビ局3社、新聞社1社からも取材を受けたという。
先月21日、山口県・下関港から、フェリーで釜山に渡った。韓国では、日本が各地に残したつめ跡を見学する予定だ。「1人でできることは微々たるものだけれど、お互い少しずつ近づき合いたい」と話す。 

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