【健康】ツボを刺激する方法

今日はツボを刺激するいろんな方法についてお話をしたいと思います。家庭の身の回りにあるものや、手元になければ、指やこぶしなどを使って上手に刺激を与えても効果的ですよ。

手や指で刺激する

手や指を使う指圧の方法には、
〇親指の腹で押さえる方法
〇指を立てて爪の近くで鋭く刺激を与える方法
〇親指を除く４本の指をそろえて刺激を与える方法
〇手のひら全体で押さえる方法
〇手のひらのつけ根の手首に近い所で強めに押さえる方法などがあります。

私たち治療家はこぶしや肘を使って技を見せることもあります。ただ押さえることは誰でもできますが、気持ち良く、体の中まですーっと通るような、効いているような感じを出すために、ふだんから、指や手のひらを鍛えておくのがコツです。そして自分の太ももやすねの筋肉、お腹などで気持ちの良い強さで指や手に覚え込ませます。これが上手にできるようになればセミプロです。

道具をつかう

爪楊枝

まず、１本でするどく押さえる方法があります。次に、５〜１０本を輸ゴムで束ねて、とがっている方で押さえる強い刺激と、頭の方で強めに押さえる方法があります。自分の気持ちの良さで加減すると良いでしょう。

また、皮膚を傷つけてケガをしないように注意してください。

こすって刺激を与える

ブラシ

ブラシ(豚毛など柔らかいもの)や洋服ブラシやフェイスでたたきながら刺激したり、こすったりして刺激を与えます。赤みを帯びて来たら効果が出ている証拠です。１カ所３分間を目安にして行いましょう。

温めて刺激を与える

簡単灸

市販されている簡易灸やミニ灸をボにつけて火をつけます。器用な方であれば、もぐさを米粒ほどにひねって本格的にお灸をしてみても良いでしょう。コルクで作ったコースターを重ねた間にもぐさをはさんで、コースターを軽く上下に動かすと、糸状のきれいなもぐさができあがります。それをちぎりながら使用しても良いでしょう。

ただし、熱さを感じたら、すぐに指で押さえるか、払いのけるかして火を消しましょう。ヤケドに注意してください。

ドライヤー

５〜１０㎝くらいの距離からツボに温風を当て、熱くなったら離し、また近づけることを繰り返します。ハンドタオルなどをかぶせた上から温めると調整しやすいでしょう。

シャワー

やや熱めのお湯を出して、軽く円を描くようにしてツボや患部を温めます。

粒のものを貼り付ける

生米の粒や豆粒をツボに絆創膏ではって、刺激を持続させます。市販のエレキバンなどの他に、マグレインや仁丹などを応用しても良いでしょう。

また、乾燥した鷹の爪(タカノツメ)を割ると中に白い種がありますが、この唐辛子の種を絆創膏に貼って使います。

使い捨てカイロ

ツボに貼って温熱刺激を持続させます。低温やけどに注意しましょう。これらの持続刺激のポイントは、刺激をしているときに、苦痛を感じない(感じさせない)ことです。

気持ちが良いツボ療法でなくては、効果は望めません。

注意すること

この症状もあの症状もある、このタイプもあのタイプも当てはまるからといって、ツボ療法を増やしすぎてはいけません。１〜３つのツボをじっくり押してみて、気持ち良くすれば効果的です。

また、同じようにツボを取って、同じように押しても、効果が出ないこともあります。その場合は、ツボを取り直したり、ツボを変えてやってみましょう。

行ってはいけない場合

〇お酒を飲んでいる
〇高熱を出している
〇とても空腹
〇とても身体が弱っている
〇入浴前後の１時間

行ってはいけない場所

〇妊婦の下腹部
〇外傷や化膿をしている部位
〇眼球、陰部
〇骨折、捻挫、打撲をして、熱と腫れが強い場所

刺激する時間

ツボ療法の刺激時間はあくまで目安です。人によっては2〜3分で効果が出ることもあれば、１０〜１５分間刺激を行って初めて効果が出る人もいます。１回の時間は、長くても合計で３０分までにしてください。症状が楽になったり、心地良い疲労感が出て、身体が温かくなってくれば効果的です。むだに長くすることは避けてください。