梅雨明けから本格的な夏へ

【健康】急増する「香害」 柔軟剤は大丈夫?

体臭とは、人間の体が分泌する汗や皮脂などの分泌物が細菌によって分解されることによって発生する不快な臭いのことを指します。特に脇や足、陰部などは汗腺が集中している部位で、菌の繁殖しやすい場所でもあります。

体臭を抑えるためには、適切な衛生管理や衣服の清潔、食生活の改善が必要ですが、近頃は制汗剤や石鹸など、色んな種類のものが販売されてます。衣服は毎日着替え、洗濯もこまめに行い、清潔な状態を保つことがとても大切ですが、そのニオイ対策のやりすぎには注意したいところです。

急増する「香害」

「香害」とは、柔軟剤や消臭除菌スプレー、芳香剤、制汗剤、合成洗剤などの強い香りによる健康被害のことを言います。頭痛や目や喉の痛みなどさまざまな症状が現れ、重症化すると化学物質過敏症を発症する恐れがあります。

特に柔軟剤の被害が大きく報道されるようになったのは、香りが強くて持続する時間が長い製品が次々と発売されるようになったからです。2008年頃にアメリカの「ダウニー柔軟剤」が日本でも話題を呼び、体臭を過度に気にする風潮が高まって、各メーカーがこぞって香りの強い洗剤や柔軟剤を製造・発売されてからです。

合成香料の有害性

合成香料は約4000種の香料原料から、数10〜数100種類の香料を混ぜ、有機溶剤を添加してつくられる化学物質です。現在では約300種の合成香料が製造され、石油から製造されることで安価になりました。合成香料は内分泌かく乱物質で、環境中に長く残ります。クマリンという合成香料は桜の香りのような香料で、動物にがんを発生させることで知られる物質です。

通常の使用量であれば人に対しては問題はないとして、今でも広く使われています。香料保留剤として添加されるフタル酸エステルは内分泌かく乱物質で、発がん性や生殖毒性があります。

多くの柔軟剤に使われるマイクロカプセル製法にも問題があります。カプセルが時間差で弾けることで香りが持続しますが、その素材はウレタン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、化学修飾シクロデキストリンなどで、分解しにくく環境にも悪影響を与えます。また、カプセルが壊れるごとに有害な化学物質を放出します。

また、マイクロカプセルはサイズが小さいために、人の気管支や肺の奥まで通過し、肺にダメージを与えます。EUではアレルギーを起こす26成分については表示義務がありますが、日本では「香料」とのみ記載されています。

そもそも柔軟剤は必要なのか?

柔軟剤にはいくつかの利点もあります。柔軟剤を使用することで、衣服や布製品の肌触りがよくなり、静電気を抑えることができます。また、柔軟剤を使用することで、衣服や布製品がしわになりにくくなります。しかし柔軟剤は皮膚刺激が強く細胞にくっついて菌を破壊するので、肌荒れやかゆみの原因にもなります。また、生分解性が悪く環境にも悪影響を与え、有害な揮発性有機化合物を発する香料や溶媒などの化学成分が含まれます。塗料や洗剤、接着剤、洗剤、シンナーなどに含まれ、屋外ではPM2.5や「浮遊粒子状物質」「光化学オキシダント」の原因の1つとされています。

除菌スプレーは大丈夫?

1998年には「ファブリーズW除菌アルコール成分入り」が発売されました。これは消費者の約4割が無香料を好むという調査結果を踏まえたものですが、除菌成分である「第四級アンモニウム化合物」「塩化ベンザルコニウム」は皮膚炎や喘息を悪化させ、過剰な消毒は免疫力を低下させます。週1回の消毒剤使用で慢性閉塞性肺疾患の発症率が32%も高くなったという実験結果があります。

化学物質過敏症にも

一度に多量の化学物質を取り込んだり、少量でも長期にわたって化学物質を取り込み続けることで化学物質過敏症を発症します。一度、発症してしまうとわずかな化学物質で反応します。日本では2009に病名が登録されましたが、発症に至る詳細はまだはっきりわかっていません。化学物質過敏症の原因として、以前は新築やリフォームがきっかけで発症する人が多かったのですが、近年は柔軟剤や洗剤、消臭剤の香料で発症することが多く、テレビCMが増えるのと並行して体調不良を訴える人が急増しています。 

この化学物質過敏症は脳に作用することが大きな問題で、主症状として自律神経障害、循環器障害、免疫障害、消化器障害、眼科的障害、内耳障害、精神障害、運動器官障害など全身に及びます。現在では10%程度の人に化学物質過敏症の傾向が見られ、電話相談は年間約2000件寄せられています。

学校では持ち回りで洗う給食着の柔軟剤臭で発症し、学校や幼稚園に通えなくなる子どもたちや教師がいます。化学物質過敏症は年々増加し、年間平均12%の小中学生に兆候が見られました。

学校や自治体、業界の対応

東京都のある市では、コロナ予防のため校内消毒で、一部の児童が目や耳、頭が痛いと訴えたことを受け、安全な石けん消毒に切り替えました。香りのマナーというポスターも制作し、全国で約50の自治体が香りの自粛を求めるポスターを制作、約90の自治体がHPに香りの自粛や化学物質過敏症について掲載しています。

業界団体もようやく重い腰を上げ、まずライオンから、次いで花王も香料成分のみHPで公開しました。P&Gは開示していませんが、アメリカやカナダのP&Gは、市民運動により2019年に開示。北米ではデトロイト市の訴訟をきっかけに無香料化が進み、カナダでも病院から始まって、オフィスや空港でも進められています。

まとめ

そう見ると今まで何気で使っていた香料も、ほとんどすべてが人工的に作られた化学製品だということを再認識して使わなければいけないと思っています。自分や家族の健康を考えるなら、できるだけ天然素材を使用した代替品を検討することが望ましいでしょう。また、衣服の柔軟性を保つためには、柔軟剤を使わずにドライヤーで乾かす方法や、酢を使った柔軟方法なども代替手段もあります。

さらに、洗濯時に衣服についた汚れやニオイを取り除くために、重曹やクエン酸を使う方法もあります。また、必要以上に柔軟剤や洗剤を使用しないことも重要です。 ただし、柔軟剤や香りのある洗剤を使わない場合には、衣服に残る静電気が気になることがあります。この場合には、静電気防止シートを使ったり、静電気防止加工が施された衣服を選ぶこともできます。

最終的には、個人の好みや環境によって使うか使わないかを判断する必要があります。ただし、身体に悪影響を与える可能性がある香料や柔軟剤は、適切な注意が必要であることを忘れてはなりません。

4 COMMENTS

五つ星ホテルのやつ!

えっ、発がん性?💦💦💦 マジかぁぁぁ💦
柔軟剤の臭いプンプンしている人、結構いるよね~👀
ほんのり香る程度なら良いけど、きつい人いるもんね~💦
たぶん、その香りで安心しちゃってるんでしょうね~
私は、少なめに入れてる~ ちょびっと😆

私も注意しよーー

石油で人工的に作られたものだから、危険と言えば危険ですね。
特に肌に触れる柔軟剤は使い過ぎ、入れ過ぎに注意しないとね。

ezk

メルカリでTシャツとか安い衣類を買ってますが、いつも強烈なニオイで目がチカチカします。
私の洗濯洗剤は生協ブランドのほとんどニオイがしないものなので何度か洗わないとニオイが取れず難儀します。私は柔軟剤は使いません。
実家では花王のアタックで柔軟剤無しなんですが、それでもニオイが強いなぁと思います。

先日の朝日新聞デジタルの記事です。

香りに青春も職も奪われた 知らぬ間に加害者になる「悪意なき汚染」
https://digital.asahi.com/articles/ASR5F4RDBR58OXIE02N.html

こだわりがある🤣

なんでみんな洗濯物をフワフワにしたいんだろう🤣
私は無臭の固くなったタオルが好きです。
無臭が好きだから、柔軟剤使わないし、洗剤成分が残るの嫌いなので、すすぎを一回増やします❗

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