2016年秋、北横岳に行きました。本来の正しい名称は横岳ですが、南八ヶ岳に同じ名称の横岳があるため、標高の低い北八ヶ岳の横岳は、南と区別するため便宜的に北横岳と称されて今に至ります。
北八ヶ岳ロープウエイを乗って山頂駅までの高低差466mを約7分で駆け上がります。その間、刻々と変わる山岳の風景を目の前に眺めながらの旅は迫力満点です。
降り立った山頂駅からは、溶岩の台地を覆う低木や高山植物が群生する坪庭自然園が広がります。体力がなければ坪庭のトレッキングだけで良いんですが、せっかくなので頂上まで登山です。
登山道は整備されていますが、岩が多く転倒によるケガに注意が必要です。途中には一部に急坂もあるので焦らずに進みます。
坪庭を過ぎるとシラビソ林の中へ。静かな林の中は、眺望のよい登山道とは一味違う、とても落ち着いた雰囲気です。
さらに進むと北横岳ヒュッテに到着。こちらではトイレのほか、ベンチもあるので休憩には最適です。ここから登山道を進めばすぐに山頂へ到着。
蓼科山などの景色を一望できる絶好のビューポイント。360度の大パノラマを心ゆくまで堪能します。北横岳から片道1時間ほどの行程で縞枯山に、更に30分ほどで茶臼山まで縦走することもできます。
山中の樹林帯では北八ヶ岳らしい苔を楽しめ、また縞枯山の展望台からは南八ヶ岳や茶臼山が一望できます。高低差があまりないコースなので、もう少し歩きたい方や時間に余裕がある場合におすすめです。