北アルプス 北穂高岳から穂高岳縦走

8月10日から8月12日まで北アルプスの北穂高岳を登ってきました。当初の予定は北穂高岳-奥穂高岳-前穂高岳-奥穂高岳-ジャンダルム-西穂高岳と穂高岳の4主峰制覇を狙っていたのですが、天候に恵まれず北穂高岳のみの登頂となりました。

【8月10日(月)第1日目】上高地-涸沢-北穂高岳
新宿からの高速バスで朝5:40に上高地に到着。横尾経由で涸沢まで7時間。涸沢に着いて涸沢泊にしておけば良かったと後悔します。荷物が重い。40歳代までは軽いと感じた15kgが重く感じ、革で出来た登山靴も重く感じる。17時40分に北穂山荘に着いた時にはくたくたで、疲労で動けなる遭難とはこうして起こることを実感しました。全行動時間12時間。

上高地河童橋と岳沢。岳沢上部の奥穂高岳、前穂高岳とそれらを結ぶ吊尾根は雲の中。

横尾大橋。上高地から平坦な道を3時間10分の歩き。

横尾から涸沢への途中。本谷橋から本格的な登りが始まる。遠くに前穂高岳が見える。

涸沢に到着。涸沢雪渓が小さくなっている。コウモリの形をしたコウモリ雪渓も無い。地球温暖化は確実に進んでいる。

涸沢から北穂高岳への登り。

北穂高岳頂上。4回目の登頂。

頂上に誰もいないので自撮り(笑)。

頂上を少し下った所にある北穂山荘。くたくたでした。

【8月11日(火)第2日目】北穂山荘-穂高岳小屋
朝から小雨でしたが、穂高岳小屋まで待望の岩稜ということでいそいそと出発します。岩稜を挟んで右側が岐阜県、左側が長野県。岐阜県側から猛烈な風で雨が横殴りに襲ってきてあっという間に体温が奪われて寒くなります。岩も滑りやすい。涸沢槍の有名な長いくさり場は少し緊張しました。歩きながら低体温遭難とはこうして起こるんだなと実感しました。穂高岳小屋に着いた後は停滞を決定。小屋にはストーブが焚いてあり私はウールのセーターを着込みます。ストーブから離れられません。全行動時間3時間。

北穂高岳頂上の標識。今日は奥穂方面に向かう。

昨日は左から登ってきた稜線上の分岐点。今日は真っ直ぐ奥穂高岳方面を目指します。

ときおり高山植物が。

ペンキがあって親切。迷いません。

こういう壁を見るとワクワクします。雨降りでなければ、切れるような乾いた岩の感覚と爽快な高度感を満喫できたのにと残念。雨は普段より滑るので神経を使います。

トラバース(横断箇所)長野県側なので暴風が無く安心。

最低コル。ここから少し行った涸沢槍の岐阜県側の長いくさり場がホールド、スタンスが少なく少し緊張する所。

涸沢岳まで来たら一安心。緊張が解けます。

道を間違えないようにペンキをたどってガラ場を下ります。途中、穂高岳山荘の発電機の音が聞こえます。

ヘリポートと穂高岳山荘

雨の穂高岳山荘

ストーブから離れられません。

夕食。肉が嫌いな私用に魚を用意してくれました。

【8月12日(水)第3日目】穂高岳小屋ー上高地
今日も雨降り。取りあえず奥穂高岳まで登ってみようと10分ほど登り、戻ってくる人に話を聞くと昨日よりも風雨が強く岩稜歩きは無理とのこと。吊尾根は吹きさらしとなるので直ぐに下山を決断。ザイテングラートから涸沢、横尾、上高地へと向かいます。
全行動時間:9時間

朝の穂高岳山荘を出発。

ザイテングラートを下る。

ザイテングラート取付点。ここから下は主にガラ場と灌木帯。

涸沢小屋が見えてきました。

涸沢小屋。カメラのレンズに水滴が付いてました。

涸沢のテント場を横切って涸沢から横尾の下山路へ。

本谷橋に到着。ここからは比較的平坦な道となる下界です。晴れているので雨具やザックカバーを外し、登山靴もジョギングシューズに替えました。快適です。

下界の景色の美しさに思わずシャッター。

徳沢から明神への道

明神の嘉門次小屋で岩魚の塩焼きと蕎麦を食べる。水の良さと蕎麦の腰の強さが良く合う。

河童橋から岳沢を望む。今日の朝出発した穂高岳山荘、奥穂高岳、吊り尾根、前穂高岳は雲の中。横殴りの強風が吹き続けているのでしょう。3000mはなめると痛い目に遭います。

河童橋にて。🎶穂高よさらば、また会う日まで~

天気が良かったら最高の登山になっていたはずです。しかし、約15年ぶりの今回の単独登山で、たいして重くもない荷物を長時間背負うのが苦痛となるなど筋力の衰えを感じました。乾いた岩肌の切れの良い感覚と爽快な高度感を味わえる岩稜歩きは叶いませんでしたが、雨は雨なりに学ぶことが多く面白かったです。
山は逃げないので無理をしない程度に続けていきたいと思っています。

4 COMMENTS

登山計画は入念に

登山計画は立てているのでしょうか?夜行発2泊3日で当初の計画通り上高地→涸沢→北穂→奥穂→前穂→西穂の縦走は60の歳では絶対無理です。事故なく帰って幸いですがそういう登山は推奨しませんね。

投稿者

登山計画は入念にさん。よくご存じですね。確かに2泊3日だと無理です。
登山計画書は作成するのが楽しみなのと「やまきふ共済会 エキスパート」なる山岳保険に入っているので、計画書を提出しないと満額保証されないこともありきちんと計画、提出済みです。EXELファイルにて出発地点、経過地点、終了地点、その間の所要時間、時刻も入力して印刷しています。

今回のコースは全て今まで歩いたことがあるコースで、当初は以下の予定でした。
最後の時刻は予定到着時刻です。
【1日目】上高地-涸沢-北穂-北穂小屋17:00着(泊)(40歳代の頃は何とも無かったけれど今回はきつかった。)
【2日目】北穂-穂高岳山荘(荷物デポ)-奥穂-吊尾根-前穂(往復)-穂高岳山荘15:00着(泊)
【3日目】穂高岳山荘-ジャンダルム-西穂-西穂山荘12:00着(泊)
※エスケープコース:穂高岳山荘→白出小屋→新穂高温泉(ロープーウェイ)→西穂小屋14:00着
【4日目】西穂山荘-上高地-帰宅
※エスケープコースの場合:西穂山荘-西穂-西穂山荘-上高地ー帰宅

よって、当初は3泊4日の予定でしたが、雨と穂高岳山荘での情報で上の【3日目】のエスケープコースの白出小屋コースが豪雨と地震で不通となっているとのことなので現地で【2日目】穂高岳山荘までで停滞、【3日目】穂高岳山荘-奥穂-吊尾根-前穂-岳沢小屋、【4日目】岳沢小屋-上高地-帰宅に変更しました。
ところが、3日目も風雨が強かったので吊尾根を諦めて穂高岳山荘から涸沢、上高地と降りて2泊3日で帰宅しました。

今回は15年前と違って15kgの荷物が苦痛と感じたので、晴れていても奥穂-ジャン-西穂稜線は避けて西穂は諦めたでしょう。若い時は面白く歩けましたが、今回は確実に荷物と重さと靴が合わなかったので滑落すると思いました。あの稜線は滑落したらアウトです。

登山計画は入念にさんも山にお詳しいようなので、色々と山に関して投稿して下さると私の楽しみになります。ご指摘有り難う御座いました。

高尾山メンバー

還暦のご褒美登山、無事実行出来て、思い出がひとつ増えましたね。

丁度娘も、8/9,10で涸沢にテントを張って、山を楽しんでいました。
職場の人の情報で、前の週が晴天で絶景だったらしく、夢を見ながら出発しました。

しかし、曇っていてカールの全貌は見れず、朝焼けも見れず、風が強くてあまり眠れなかったようです。小梨平キャンプ場ではクマが出て、帰りに通った時はキャンプ場が閉鎖してたようです。

みんな無事に帰って来れて、良かった良かった。

投稿者

高尾山メンバーさん。娘さんも8月9,10に涸沢にテントを張って、山を楽しんでいましたか。丁度、台風が日本海を通った後で天気が悪かった時です。10日に私は涸沢を通りましたので教えて頂ければお会いできたでしょう(笑)。上高地のクマは下山後にネットで知ってゾッとしました。テントごと十数m引きずられたとかで良く無事だったと思います。そう言えば、横尾から涸沢に向かう登山道の涸沢近くに、猿が人間への警戒心なしに出没していたのにはびっくりしました。以前はそんなことはあり得なかったのに。涸沢の雪渓の縮小といい自然環境は段々元の姿から乖離していくのでしょう。いつか高尾山メンバーさん達とも涸沢や穂高を登れたら良いですね。楽しみにしています。

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