春のうららかさを感じよう

ソヴィエト時代の映画

私は映画マニアです。ジャンルの中でも特に第二次世界大戦を題材にした映画は子供の頃から観続けてきました。アメリカやイギリス、日本で制作された作品はもちろんイタリヤやフランス、北欧で制作されたモノも鑑賞しました。そして気に入った映画はVHSやDVDで購入し、いつの間にかコレクションになっちゃってます。

変人と思うでしょうがその中でもソヴィエト連邦時代に制作された国作映画は自己満足なコレクションです。VHSはDVD化してます。中学生の頃、地元の映画館で〈ヨーロッパの解放〉を観たんですがビックリ仰天。米英の戦争映画でありがちのカッコ良さやおふざけもなかった。反面、戦史や戦闘の詳細を再現し、戦争によってどれほどの犠牲を払ったかが実感させられ衝撃でした。

スターリン崇拝のスタートとなった1949年制作の〈ベルリン陥落〉は北の映画にも多大な影響を与えてますね。モスクワ、レニングラード(現サンクトペテルブルク)、スターリングラード(現ボルゴグラード)の攻防戦に始まり、ヨーロッパの解放に至る全行程をフォローした作品群。他にも70年代から80年代の中頃まで制作されたけど日本で上映されていない映画やDVDも買いました。

未来永劫このようなスケールの映画の制作は出来ないと言われていますから、ちょっと自慢です。誰も羨ましがらないですけどね。ソ連版の〈戦争と平和〉も持っています。最近近所のブック・オフでも見かけましたが、8千円の値段がついていて一人ニンマリ。

ソヴィエト時代の映画は写実主義に忠実なんですが、ストーリーの紡ぎ方がつまらないし一挙に観るとかなり疲れます。おまけに共産党に都合の悪い史実は、スルーする事もしょっちゅうあります。でも、その辺のイタさを我慢するに足りるスペクタクル感はあるのかなと。年を重ねて改めて観ると、作戦会議の場面に惹かれたりもします。

ロシアの時代になって、特にプーチン政権下ではナチスを撃ち破った大祖国戦争を再評価し、戦争映画を続々制作しています。ですが、あえて共産党を排除しようと試みるから無理があり、内容がチグハグになってるのが多いかなと個人的に思っています。

ソ連映画コレクションの殆どは何度も繰り返し観ています。ながら観になりますがね。何度ソ連映画を観てもロシア語を覚えられない残念な自分。今年も対独戦勝記念日の5月はじめに一人観の再上映かな?長文ご容赦下さい。
スパシーバ、タヴァーリシ!

(鎌と槌)

20 COMMENTS

ニコライ

ソヴィエト時代の映画とはうれしいですね。
私も中学生の時にソ連映画の『ベルリン大攻防戦』を映画館で、『戦争と平和』をテレビで観ました。
そして、同じように「WWII独ソ戦DVD-BOX」と『戦争と平和』のDVD所有しています。

『戦争と平和』は1974年、15歳の時の大晦日に東京12チャンネルで6時間30分、全4部が放映されたのを観て感動でノックアウトされました。
ナターシャ役の可憐なリュドミラ・サベーリエワ、木訥なピエール役のセルゲーイ・ボンダルチュークも良かったけれど、舞踏会のシーンやボロジノの戦いのシーンなどソ連が国家事業として製作撮影しただけあって費用と人員と手間がかけられている贅沢さに驚きました。

リュドミラ・サベーリエワは元マリインスキー・バレエのバレリーナでソフィア・ローレン、マストロヤンニ主演の映画『ひまわり』でもロシアでの妻役で出ています。
オードリー・ヘプバーンがナターシャ役の『戦争と平和』もありますが、残念ながらソヴィエト版の『戦争と平和』を観てしまうと霞んでしまいます。

ソヴィエト時代の映画というと他にも『ハムレット』、『イワン雷帝』、『イーゴリ公』や『誓いの休暇』のグリゴーリ・チュフライ監督、アンドレイ・タルコフスキー監督などの作品のDVDをいくつか所有していますが、(鎌と槌)さんのご紹介の映画は大作としては別格です。
また、戦争映画は赤軍の協力の元で作成されているので迫力が違います。

ちなみに、「WWII独ソ戦DVD-BOX」の帯びに以下が記されています。
” 幻の名作 世界初のカラー戦争映画『ベルリン陥落』(2時間32分)
●限定生産ボックス特別価格 ¥39,300 → ¥29,800
●全18時間を収録!
●WWII独ソ戦関連年表付き! ”

年表まで付いているとは凄いですね(笑)。
眠い目でこのブログを読んでいたのが一気に目が覚めました。
懐かしい映画の紹介どうも有り難う。

平凡な男

これ、今でいうオタクの世界か??知識の豊富さについていけない感⤵⤵⤵

H

ブログに載る皆さんの趣味の幅広さに毎日驚いています。今日はソ連の映画ですか。すごいな~👍やっぱり長く生きて来たから語れる趣味も豊富ですね。これはマジな感想です🤣
長生きばんざーい❤️ あ、「誓いの休暇」まだ見れてない、見なきゃ💦🤣

ペズーホフ

タブァーリシ ニコライ スパシーバ。ご同輩のコメント、ウラ〜な気持ちです(笑)
モスクワ攻防戦は1985年制作でジューコフ役のミハイル・ウリヤーノフが老けてたけど、これは凄い映画!何故かソ連映画のナポレオンのワーテルローも観てると信じます。でも投稿以上のコレクターですね。尊崇🙏

ニコライ

ズドラーストヴィチェ タブァーリシ ペズーホフ。
『ワーテルロー』は知りませんでした。ペズーホフさん良くご存じですね。
amazonで検索すると¥1,846 でDVDが購入できるようなので発注しました。

この映画は『戦争と平和』のセルゲーイ・ボンダルチューク監督で、戦闘場面は合成なしでソ連軍が全面協力したソヴィエト・イタリアの合作のようですね。
音楽がニーノ・ロータなのも楽しみです。

ソ連オリジナル全長版は240分の上映時間のようですが、発注したDVDは133分に短縮されているようなのが残念です。オリジナル版を観てみたいものです。
また、言語が英語かロシア語のみで、フランス軍も英語をしゃべるのには興ざめです。

また、セルゲーイ・ボンダルチューク監督はショーロホフ原作『静かなドン』も撮っているようです。
長編映画が好きな私はこの6時間に及ぶ映画を観てみたいと思いましたが、日本では上映されていないようなのでロシア語を学ぶしかなく諦めています。
2015年にロシアのテレビドラマ用に制作された『静かなドン』全642分のDVDは所有しています。

ソヴィエト映画ではありませんが、私が好きな映像としてNHKスペシャルの『映像の世紀』があります。
NHKは受信料を徴収している公営放送の割にはDVDなど高くて一時期全10巻5万円以上しましたが、新たにブルーレイで販売された時にはその半額となったので購入しました。ドキュメンタリーも大好きです。

そう言えば、ウリハッキョって私たちの何年か前までは中学生から英語ではなくロシア語”ロオ”を教えていたと記憶しています。
今思うとミグッノンの言葉(笑)ではなく社会主義社会建設に貢献できるよう(^_^;)ロシア語を教えてくれたほうが良かったのにと残念に思います。
変化が多くて文法は難しいと聞きますが、少し憂いを帯びた音が何とも言えない魅力を感じます。
そうだったなら、中学生から習っていたらロシア語を大人になって再度学び直すのに、敷居が低かったと思えますので残念です。

ともあれ楽しい話題、スパシーバ。

J

ニコライさんが好きな映像『映像の世紀』………25年前に放送され大きな反響を呼んで5年前に新たな発掘映像加え再登場したんですよね❗
ドキュメンタリーは好きで録画してて消去せず時々観ますーーー💫
同じ話題、共有できるって、おもしろい❗

ニコライ

Jさん。私が朝刊で初めにすることは表紙の主な項目に目を通した後、テレビ番組欄でNHKスペシャルで何をやるのかチェックすることです。
NHKスペシャルで興味があるのが放映されると硬派な構成と内容がとても面白い。
『映像の世紀』というと最近は『新・映像の世紀』が放映されましたが、やはり25年前の『映像の世紀』の方がお気に入りです。
他にNHKスペシャルのDVDで購入したのは『アインシュタイン・ロマン』です。
アインシュタインがボーアと論争して負けてしまうところが劇的で好きです。

録画オタク

ニコライさん。
ソ連映画は良く知りませんが、NHK映像の世紀、アインシュタインロマンその他、サイエンス番組は欠かさず録画予約入れてます。(笑)NHK特集!大好きですね。私も。。。(^^)
今は、ブルーレイデッキのハードディスクに録画し貯めておいて、編集後にBDディスクへ焼けば、ハイビジョン高画質のライブラリーも簡単に作れる。過去八年間撮り続け、随分沢山ライブラリー貯まりましたよ。(^^)25GBのディスク1枚にハイビジョン同等の画質で20時間位は楽に分は入ります。映像の世紀ならば、それ程画質良くないので、2つ位録画画質落としてもまったく問題無いレベルで残せます。すこし話それてしまいましたね。(笑)失礼しました。

李守

洋画といえば、いまではほぼ米国映画ばかり。かつてはフランス、イタリア、そしてソ連ものもありました。韓国映画が米国で受賞したのは画期的です。セルゲイ・ボンタルチュク、リュドミラ・サベーリエワ、なつかしい。かつてはテレビでもソ連映画がたまに放映されていました。タルコフスキー監督作「僕の村は戦場だった」も名作です。フィルムの素材が違うからでしょう、ソ連映画は画質がすこし赤みをおびていたのを覚えています(社会主義だから当然か⁉︎ )。こういう話題でもりあがるのは、やはり朝高というべきです。酒杯をかたむけながら、楽しいひとときです。

ニコライ

『僕の村は戦場だった』とは懐かしい。
タルコフスキーの長編デビュー作ですね。
高級将校が女性戦士を口説くときの白樺並木や、リヤカーからリンゴが転がり落ちる場面が印象的でした。
少年の回想シーンが美しく、逆に回想が美しい分戦争の残酷さを訴えかける作品でした。
私は三鷹の名画座で観ました。
名画座というと朝高時代に買った雑誌「ぴあ」も懐かしい。
DVDが棚に眠っているので探して久しぶりに観てみようかな。

李守

ソ連映画で思いだしました。いまは亡き강웅(姜雄)がエイゼンシュテイン作『戦艦ポチョムキン』をどこからか借りてきて学内で上映したことがあります。高三の時だったと記憶します。社会主義ソ連の映画だから許可されたのだと思います。モンタージュ理論の教科書とされる映画で、有名な「オデッサの階段」シーンは数々の映画で引用されています。最近ではブライアン・デパルマ監督作『アンタッチャブル』。강웅の死は同窓会の時、初めて知りました。生きていたらきっとかれも投稿してウンチクを投稿してくれたことでしょう。合掌。

ニコライ

私も강웅の死は同窓会で知りました。
高2の頃、강웅に高田馬場のATGに『誓いの休暇』を有志で観に行かないか、と誘われたのですが、行かなかったのが残念でした。
第1の女子がその映画を観て泣いていたとのことを後から聞いて、優しい人なんだなぁと淡い好意を抱いたのが懐かしい。

ニコライ

本当に。강웅だったら私たちの2倍3倍の量の文をウンチクと共に速射砲のように書いただろうね。合掌。

ペズーホフ

ワーテルロー、ペイグリム、アゴ〜イッ!ですねー。買いましたか〜砲戦、縦隊行進、音楽、スローモーション、そして騎馬隊の突進と後半の1時間はスゲェ〜ですよ。ウェリントン役のクリストファー・プラマーとナポレオン役のロッド・シュタイガーの心の声もハマるハズです。

カチューシャ

あまりにもマニアックな会話ですね🤣 
共通の趣味趣向を語ると盛り上がりますよね💕それはよく解ります😊 
唯一興味を持ったのは、「ひまわり」のロシアの奥さん役の人がバレリーナだったんだ❗と言う事です⤴️😊
私の上のオンニが、「ロオ」の時間に習ったと「カチューシャ」を、家でよく歌っていました🤣私もロオで歌えますよ🎵🤣
ダースベダーニ・・🎵🎀✌️🤣

ニコライ

カチューシャさんのオンニの時代は「ロオ」だったんですね。
私が中1の時、女性の先生が学生時代は「ロオ」を習ったと言って、よく「ダー(=はい)」と言っていました。
「ダー」しか聞いたことありませんが(笑)。
その点、カチューシャさんは「カチューシャ」を「ロオ」で歌えるのでレベルが上です(笑)。

「ひまわり」は20代の時に観ましたが今観たらまた感想がちがうだろうな、と思います。
若い時にはソ連での妻のリュドミラ・サベーリエワが可愛いと思いましたが、今観るとソフィア・ローレンの心情に同調してしまうのではないかと思います。
歳を取ると経験値も豊富になるので人の悲しみや苦労に同調しやすくなってしまう。
本当は苦労せずにいつまでも天真爛漫に過ごせたほうが良いのかもしれませんが。
近いうちに「ひまわり」もう一度観てみようかななどと思いました。
・・・ヤーブラニ イ グルーシ・・・🎵🎀

チロリアン

話はズレますが、김일성장군의노래を検索した事がありました。歌は私達が知っている通りですが映像は今まで見た事がなく、多分ロシア側っぽい感じ・・何しろ私は初めて見る김일성원수님でした

ジダーノフ(ペズーホフ)

炎628
ソ連時代の映画にアレルギーがない方は上記の映画も是非ご覧あれ。ナチスドイツによってレニングラード近郊の628ヶ所の村が焼かれ住民達が虐殺された実話がモチーフで少年が主人公。過去にツタヤのレンタルにもありました。신천にも重なります。シンドラーのリストや生きるためにを凌駕してますよ。

ニコライ

まさか『炎628』が出てくるとは思わなかった。
後半、ドイツ軍が村に侵攻してきて虐殺が始まるのですが倉庫の場面など悲惨です。
ロシアの民家に初めてドイツ軍が入ってきた時の緊張感も印象に残っています。
最後は記録映像を交えての歴史の逆転を描いていますが、『僕の村は戦場だった』でもゲッペルス一家の自殺体などは記録映像が使われていた記憶があります。
日本語を含めた13カ国の字幕が付いている所有DVDの裏面の解説には<ロシアの文化と歴史が「楽しく」「学べる」コレクションです。>と記載されていますが、悲惨で何度も観たいと思わない映画です。

カチューシャ

「僕の村は戦場だった」「ひまわり」少し触れると又見たくなる。わかります🤣。私はそんなの多すぎて、順番に忘れてしまうんですがね🤣 
「ひまわり」は初めて見たのは渋谷の名画座🌻以降何度も見てます。ロシアの奥さん、良い人っぽいけどソフィアローレンがあまりにも可哀想で😭ちょっとだけ憎らしかったな~🚂🌻💔😢
ロシアの映画、1~2本見てみようとおもいました。情報ありがとう。
・・・ブイハージーイガナープリカチャーシャ🎀🤣

現在コメントは受け付けておりません。