歯を失った人にとって最後の切り札と言えるインプラント治療が、今大きな課題に直面している。埋めたインプラントの周囲の骨が溶ける感染症が静かに拡大しているのだ。最悪の場合は、高額な費用をかけたインプラントを失う場合もある。
なぜそういう問題が起きるのだろうか。それは一言に言って責任感がなく、医療倫理が欠落している歯科医が多いからではないだろうか。抜歯の必要性がないのに、インプラント治療に誘導していたケースなども報告されているという。
だが今では、昔のようなミスや事故が大きく減少したことも事実だ。例えば CT の情報を元に3次元でインプラント手術のシュミレーションが可能になり、マウスピースの形状をした手術支援装置の使用や、骨を削るドリルの位置を正確に追跡するナビゲーションシステムなどを用意して、インプラントを正確に埋入できるようになったことが大きい。
しかし今、新たな問題として浮かび上がっているのが“インプラント周囲炎”だ。歯周病と同じように菌の感染によってインプラントの周囲の骨が溶けてしまう状態になる。痛みがないので、患者はインプラント周囲炎が進行しても、気づかないことが多いという。
海外の論文では、インプラント周囲炎の約7割は、歯科医に責任があることが指摘されている。インプラントが骨の中にしっかりと埋まっていないため、インプラント周囲炎になるケースが多いという。人工歯の設計が適切でないと、歯ブラシやフロス、歯間ブラシによる清掃が難しくなり、プラークが付着してインプラント周囲炎が起きるケースもある。
また人工歯をインプラントに装着する方法も、重要だと指摘する医師も多い。セメント固定を選択する患者が多いが、もし問題が起きた場合、簡単に取り外すことができないのだ。スクリュー固定であれば、取り外して対処することが容易なので、何か問題が起きた場合スクリュー固定の方が有利であるのは明らかだろう。
今からインプラント治療を検討している人は次のポイントに注意してもらいたい。
1.「 早い・安い」を売りにしているクリニックでインプラント手術を受けると、トラブルが起きやすい。「無料相談」などの勧誘にも注意が必要だ。
2. インプラントの手術件数が多いから優れているとは限らない。「抜歯するしかない」と言われたら、セカンドオピニオンを受けるべきだ。
3. 自分の歯を失った原因を把握し、セルフケアを見直す事も大事だ。歯ブラシだけでなく プロスや歯間ブラシを使用する習慣を先に身につけてから、手術を受けた方がいい。
4. インプラント治療は決してメンテナンスフリーではない。定期的にクリニックでチェックを受けて専門のクリーニングが必要だ。
5. インプラントのメーカーはいろいろあるが、メジャーブランドは製品の質や部品の供給体制がしっかりしている。マイナーブランドは、部品が将来入手できなくなることもある。
重要なのはセルフケアの見直しと、誠実な歯科医を見つけることが大切だ。是非、後悔しないインプラントを受けて、その恩恵を感じてほしい。
これは、ちょっと怖い話し~💦
インプラント入ってるんだよね~🦷
溶けないことを祈るばかり~👏
月一の検診は行ってるけど~💦 もう少し踏ん張ってもらいたいな~