「漢方コラム⑪」痰飲(たんいん)―体内の水はけが悪いと

体内で何らかの原因により、水分代謝が悪くなり、それが凝縮され、あらゆる機能に悪さをするものです。症状は各機能と部位によって異なります。

呼吸器系に影響を与えると、痰が切れにくい、セキ、呼吸が困難になる、すぐに横になりたがるなどです。

精神神経系に影響を与えると、意識がもうろうとして、動悸、不眠、めまいなどが起こります。消化器系に影響を与えると、腹が張る、胃がもたれる、食欲不振、胸焼け、吐き気、手足がだるい、腸がぐるぐる鳴るなどが現れます。皮膚系統に影響を与えると、腫れる、むくむ、しこりができる、しびれるなどが表れます。

症状が軽い内に豊隆ほうりゅうとほかのツボを組み合わせて症状を解消しておきましょう。ひどくなると重篤な精神神経症状にまで発展することがあります。