どれくらい寝てたんだろう?周りで騒ぐ声とガタガタする音で目が覚めた。「シッ!夜遅くまでお店に出て寝てないらしいから静かに!」「でも起こさなかったらメシ食えないだろ?」「準備するまで寝かせてあげるのよ!」「腹減った。」「バカ!」と周りで騒ぐ声がする。
『ガバッ!』と起きた目に机をガタガタ鳴らしながら横、前に移動してる同級生の女子の姿が飛び込んで来た。「な、何してるの?」と咄嗟に声が出た。NMがにこやかに笑いながら「ソンスン〜お昼ご飯、一緒に食べよう」と言った。
「えっ?」
「夜遅くまで店を手伝ってるんだって?大変だね。」「今日は特別にソンスンの為にお弁当作ってきたから、一緒に食べよう。」とEスは弁当を広げた。
(そ、そんな…それに…なんで知ってるの?)何が何やら訳がわからなかったソンスンだったが、何故か鼻の奥がツーンと来た。「ありがとう…」これだけ喋るのがやっとだった。
前日の放課後…
教室では女子が相談していた。 Mリが「…と言う事情がある子なの。で、明日から転校して来るソンスントンムをどう迎えるか?を相談したいの」と提案した。
「夜中までお店の手伝い大変よね。」「知らない環境で心細いだろうし…」「話す相手もいないと寂しいよね」と心配する声が多かった。
「本当だね。本人は、不安と心細さと寂しさだけしかないもんね。それを私らで和らげられたら良いと思うんだけど…どうしたら良いと思う?」とMリはもう一度提案した。
するとC子が「皆んなでさ、お昼ご飯一緒に食べようよ。こう…」手で円を描きながら「机をソンスンの周りに移動して肩を並べて一緒にご飯食べるの」と周りの子達に賛同を求めた。「それ良いじゃない!タマには C子も良いこと言うわね」とY子が茶化す。
「タマには言わないとね。」とC子がおどけると笑いが起こった。「じゃあそう言う事で…具体的には…」と相談していたのであった。そしてその朝には男子にも内容が伝わっていた。宣伝部長Mリのタイムリーヒットだった。
一緒にお昼を食べながらいろんな話題で盛り上がった。家は何処なのか?お店は何処でやってるのか?愛知はどんな学校だった?彼氏は?好きな歌手は?等々およそ初対面では無いようにソンスンは話した。(私ってこんなに喋ったっけ?)でも、楽しかったし嬉しかった。(チョに気を使ってくれてるんだ…わざわざ弁当まで…嬉しいな…)
Mリが言った。 「ちょっと仰々しいけど、ソンスントンム、我が3年12班にようこそ!열렬히 환영합니다 」拍手がわき起こる。見ると男子も拍手をしてる。
「聞いてると思うけど、ウリ班は唯一の男女共学のクラスなの。でも男女仲良くやってて、皆この班が大好きなの… 今ね、ウリ班は『無欠席運動』をやってるの。2学期に入ってまだ何日しか経ってないけど続いてるわ。そしてウリ班の最終目標は、1人の脱落者もなく、全員で卒業する事、出来たら卒業式で2回以上名前を呼ばれよう!って事なの。色々難しい面もあるけどみんな頑張ってる。ソンスンも一緒に頑張ろう!」Mリが話した。
ソンスンはちょっと困惑しながら「チョは朝が弱いから…自信ないな…」と言うとC子が「ソンスンの家はうちに近いから、明日から一緒に学校行こうよ!」と言った。
すると後ろからGチが「それなら今日から一緒に帰ればいいじゃん!」と言うと「当たり前でしょ、今日は帰りにみんなで 『みやした』(注 出た〜)寄って帰るんだから、ね?」とソンスンを見た。ソンスンは驚いた顔をしながらも目を伏せて頷いた。
すると 普段は大人しいS子が 口を挟んだ。「あ、そうだ!明日ね、みんなでサッカー部の応援に行くの。相手は「東京都選抜」ソンスンも一緒に応援に行こうよ!」矢継ぎ早に仲良くなろうと提案してくるクラスメートを感謝の念で見回すソンスンだった…
さぁ、新しい仲間が加わりクラスも一層活気づきました。体育ソジョの「熱~い夏」はもう終わりなのか? 芸術ソジョは? 新展開の予感…え、そ、そんな〜…
続きます。
なんでハッキョの机って、あんなに寝心地が良かったのかな?💓
爆睡したこと何度もある😊隣の奴なんか、答案用紙をよだれだらだらで、焦ってたもん😂
でも、仲良し12班ですね~💓弁当作って来てくれるなんか、嬉しすぎじゃん💓そしてみやした行って何食べたの?
フィクション?ノンフィクション?🤣うちのクラスにもいましたよ転校生。
いつも寝ていたのは私ですが🤭
この絵の主はわたしです😅
懐かしい若かりし頃😆
優しかった同級生達🥰
仲良しこよし、あの頃は若かった。小説に登場してる子たちは11月の東天紅に来るかな?