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【パリ五輪】セーヌ川と都市計画 

オリンピックの開会式が「船乗り込み」形式で行われたセーヌ川。昔、そこにはパリの汚水・汚物が容赦なく流れ込み、その水を市民が普通に飲んでいた。

パリでは1832年にコレラが大流行したが、その原因はセーヌ川の汚れにあった。そして一人の男が立ち上がる、それがナポレオン三世だ。一世の甥にあたる人物だ。

ナポレオン三世はパリの大改造を進める。水だけではなく大胆に土地を収容し、首都の中心部にある、汚く狭く不衛生な建造物を一掃する。大通りは幅広く直線になり、デザインに統一の取れた大建造物を新築した。

その光景は世界を刺激した。近代日本が主導した日比谷や霞ヶ関の都市計画は、道路も広くまっすぐになっている。実際の景観から土地収用の方式まで、パリをかなり真似ていると聞く。

しかし、今回のパリ五輪では、水質悪化の影響でトライアスロンの男子・女子・混合の三種目が話題となった。水質浄化に向けて多くの予算を投じてきたフランス政府やパリ市の取り組みはどうだったのか。

セーヌ川のあまりの汚さに、ベルギー代表が試合前日になって突然、棄権した。またメンバーの一人が不幸にも大腸菌に感染し、試合を放棄することになった。

8日と9日には水泳のマラソンスイミングが予定されている。また28日に開催するパラリンピックでも、パラトライアスロンの競技が予定されている。

やはり都市計画と言うものは、長期的なデザインや計画性があって初めて実現するのだろう。今まで汚物やゴミを大量に捨てておいて、オリンピックと言う「一大セレモニー」のために、急いできれいにしようと考えても短期間では無理なんだろうね。

こういう事をみていると、どこかの国の都市計画のお粗末さも感じてしまうのは、私だけなのかなあ?

北朝鮮の洪水のニュースを見ながら、20数年前、帰国した叔父さんが言っていたことを思い出した。
「急な大雨や天災地変で橋や鉄道がくずれるんだが、日帝時代に日本人が作った橋や線路だけはなぜか壊れないんだよな」

昔の人たちは、良い仕事をしていたんだね。私たちも見習おうではないか。

2 COMMENTS

アスリートが可哀そう~

隅田川や淀川のような川で競技をするのは、いくらオリンピックと言えども、ちょっと無理があったんじゃないかな~💦気の毒でしょうがないよね~😢
競技によっては、川の水が口の中にがぶがぶ入ることを考えると、私もパス💦
東京湾の水もずいぶんきれいになったけど、これも数十年単位の計画があったんだと思うよ~👀
北もずさんだけど、パリも困ったもんだね~

黒部の太陽

国章のモチーフでもある水豊ダムは朝鮮戦争時に何度も米軍機の爆撃を受けたが大きな被害は出なかったみたいです。建設は間組、西松組だったそうです。やはり戦前の建物は丈夫なのでしょうか。

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