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俺の介護日誌ー② アボジの世話

次の日、病院から電話がかかってきた。入院しているオモニの容体の報告だった。看護師がいるにもかかわらず、二回もベッドから転げ落ちたという。

その後、また電話があり、少し熱があるので検査をしてみたら、新型コロナに感染しているという。一緒に暮らしているアボジや周囲で世話をしている息子・娘たちは誰も感染してないのに、どこで感染したのだろう。本当に不思議でならない。

コロナに感染しているので、面会は一週間ほど控えてくださいとのこと。さて入院が長期化するということになると、齢98歳のアボジの世話は、私たちが見ないといけなくなってくる。そして協議の結果、夜の世話は男兄弟の二人が代わる代わる見ることになった。

アボジと一緒に過ごすと色々なことがわかってくる。起きていても尿意が近いので、1時間から1時間半おきにトイレに駆け込む。そしてトイレに駆け込むまで我慢できないのか床にこぼしてしまう。そして便座に座ればいいのにプライドがあるのか立っておしっこをしようとする。でも小便の勢いがないので、おしっこがダラダラと下にこぼれてしまうのだ。

私はもうとっくにプライドを捨てて座っておしっこをしているのに…。でも大正15年生まれのアボジは立ってするのが当たり前と思っているのか、トイレや廊下が臭うわけだ。おしっこのアンモニア臭は床掃除だけではなかなか消えない。トイレ周りの壁や便座の隙間に入ってしまったおしっこを拭き取るのに時間がかかる。でも夜はまだまだ時間があるし、特にやることがないので、徹底的にトイレ周りや廊下周りの掃除を徹底する。

おしっこの臭いが消えない理由は他にもあった。それは玄関前に敷いてあった絨毯だ。以前、中東に旅行に行った際に買った、ペルシャ絨毯だそうだが、私には古びた汚いじゅうたんにしか見えない(笑)。「臭いニオイは、もとから絶たなきゃダメ」とどこかのCMでやってたのを思い出す。臭いの原因となる古びた絨毯を物置にしまって、やっとアンモニア臭とおさらばした。

問題は ベッドからトイレまでの距離が長いことだ。特に夜中に5回から6回トイレに駆け込むので、その間に粗相をしてしまう。なので介護用の簡易トイレを購入することにした。 そういえば「介護用品などはAmazonが安いですよ」と、ケアマネージャーが言ってたことを思い出す。介護用のトイレをAmazonで検索すると、たくさんの種類が出て来たが、一番安い9180円の簡易トイレを注文する。

届いた時のダンボールはいかにも中国製で、組み立ての説明書もなかったが、購入して大正解だった。夜中にベッドの脇に置いておくと黙って、おしっこをしてくれるので非常に助かっている。

5 COMMENTS

いずれは我々も💦

大変さが手に取るようにわかる👀💦頑張ってください~
わたしのオモニも晩年はベンドの横に簡易トイレ置いて、毎朝私が片付けに行ってた日々を思い出す😆
おしめをつけるわけにもいかないし、いくつになってもプライドがあるんだよね🤔

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幸縁会

誰もが通る道、己も受ける身、苦しいと思わず産んで頂いた感謝を持って看病し、そういゆ時に人の為に役立つ行為を、他利、必ず自身の成長と幸運と幸縁が来る、

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親の介護は大変

親の介護、20代の頃に両親を立て続けに亡くした自分には無体験。
何の手助けや手伝いも出来ないので、皆と同じく”頑張って!”と声援を送る事しかできない。
介護する側が倒れないように、くれぐれも無理しないで下さい。

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座ろう

本当に頑張っている人には
頑張ってとむやみに言えないのがつらい。
誰もが通るかも知れない道、取り敢えず今からトイレは座ってやろう。

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