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【健康】歯周病を甘く見るな

全世界で最も蔓延している病気は歯周病だ。2001年にギネスブックでこう認定された歯周病は、私たちが歯を失う原因の第1位だ。

虫歯は歯を溶かしてしまう病気だが、歯周病は歯を支える歯茎や骨が壊されてしまう病気だ。歯周病になると、歯と歯茎の間でプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊が炎症を起こす。そして炎症が広がると、最後には土台を失った家が壊れるように、骨が溶けて歯が抜けてしまうのだ。

最近は口の中だけの病気と考えられてきた歯周病だが、他の疾患との関係も明らかになってきた。がんや糖尿病、心血管疾患、リウマチ性疾患、炎症性腸疾患、肥満など計28種類の全身の病気と深く関連しているという検査結果が、2022年に英国の科学雑誌で発表された。

私たちもこれからも元気に働くために、今のうちから歯周病の予防に取り組むことが肝要だ。みなさんも以下のことに注意しよう。

タブー1:歯磨きの際にデンタルフロスや歯間ブラシを使わない

歯周病予防のためには、歯と歯茎の境目に歯ブラシを丁寧に当て、細かく動かしてプラークを取り除くことが大事だ。ただし歯ブラシだけでは、歯と歯の間をきれいに磨くことは非常に難しい。そこで デンタルフロスや歯間ブラシを使おう。

理想はもちろん 歯ブラシとフロスを両方使いこなすのが一番だが、一番大事なのは就寝前の歯磨きを必ず行うことだ。できれば10分から15分はやって欲しい。まず歯磨き粉をつけずにブラシで一本ずつブラッシングし、その後歯磨き粉をつけ、仕上げ磨きを行う。最後にデンタルフロスや歯間ブラシなどを使う。

ちょっとめんどくさいかもしれないが、20代30代に比べると60代70代は歯周病や虫歯菌に対する免疫機能が落ちている。今からでも遅くない。歯ブラシとフロスによる物理的な掃除に加え、洗口液も併用して歯を大事にしたい。

タブー2: 歯が抜けたのをそのまま放置している

いくら丁寧に歯を磨いていても、加齢と共に歯が抜けてしまうことがある。その場合はすぐ処置することが重要だ。そもそも歯が抜ける大きな原因は歯周病にあるという。なるべく早く入れ歯を作ったり、差し歯にするなどの治療をすることが大事だ。

歯周病の予防には噛む力の維持も大切だ。噛むことで脳に多くの情報が送られ、脳のいろいろな部位が活性化される。舌の筋力が弱ってくると、舌が下がってきて、前歯の裏の顎の粘膜から離れていく。自分の舌の場所を確認することも大事だ。

タブー3: うがいや歯磨きをしないで朝食をとる

口のケアだけでなく、普段の食生活 も重要だ。 食後の歯磨きは誰もが重視している習慣だが、盲点になるのが朝食前の歯磨きだ。寝ている間に唾液の分泌が減り、口内で歯周病菌など様々な菌が増えてくる。朝起きたらまず歯磨きか、最低でもうがいを行って菌を減らす作業をしよう。

何もしなければ、口の中に悪玉菌が増殖したままになる。最近の調査では細菌の一部は腸にまで到達することが分かってきた。

その結果、腸内フローラが乱れ、免疫機能まで低下させてしまう。

タブー4: カレーやラーメンをよく食べる

食事も歯周病予防につながるように心がけたい。よく噛んでよく咀嚼そしゃくして食べることが重要だ。 そしていろんな種類を食べることが望ましいが、手軽だからとカレーやラーメンばかりを食べることは控えたい。

つゆだくの牛丼やカレー、ラーメンのように、汁気が多くて食べやすく、具の種類が少ないものは、歯周病予防の観点からはあまり勧められない。

食物繊維の多い野菜には歯の清掃効果があるので、キャベツや人参、大根などの根菜などをしっかり食べることも重要だ。

タブー5: ストレッチや ジョギングなどの運動をしない

唾液の作用を高めるには軽めの運動がおすすめだ。ストレッチや椅子に座って足を軽く上げ下げする。または肩をぐるぐる回すような運動でも、唾液内の抗体が増えるとする研究がある。

ストレッチ以外ではウォーキングやゆっくりとしたペースでのジョギングなどがベストだ。

このようなタブーを意識した生活で、忍び寄ってくる歯周病を撃退しよう。

4 COMMENTS

大好物だけど~

毎月健診に行ってる先生にいつも言われてる~👀
下の二つは初めて知ったけど👂
ラーメンとカレーライスはほどほどにしなきゃいけないんだね~👀
気をつけよっと👀

健康は歯から

昔よりは念入りに歯磨きするようになりました。
これもブログのお陰です。

元気かなぁ

私が小学生の頃、だから50数年前にすでに歯の矯正をしている子がいました。お金持ちの子だったなぁ。

システマがあるさ

システマ等でうがいだけは、してるけど…

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