俺の介護日誌ー①　オモニが倒れた

今年に入って、年老いた両親の面倒を見るために朝５時に起床し、実家へと通う日々が続いている。私の担当は両親の朝食の準備と掃除・洗濯、そして早朝のゴミ出しなどだ。朝食はトーストを焼き、コーヒーを淹れ、サラダや卵焼きを作り、食卓に並べるのが早朝の日課になった。

早朝に実家の玄関を開けると、漂うアンモニア臭とおしっこの汚れ。これはアボジがトイレに行くまでの道のりで粗相をしてしまい、抑えきれなくなったおしっこが溢れ、廊下やトイレにこぼしてしまうのだ。バツが悪いのか、自分で拭いたような形跡もあるが、玄関に入るなり、まず廊下やトイレ周りの掃除から始まる毎日だ。

9月の金曜日。いつものようにトイレ掃除を始めて、朝食の準備をし、両親を起こしに部屋に行くと、オモニがベッドから落ちてうつ伏せに倒れていた。

昨夜ベットから落ちて、長時間になるのだろうか。オモニを起こそうと抱きかかえると、下着やパジャマがびっしょり濡れていた。そして会話ができない状態だ。すぐさま救急車を手配し、救急病院へと搬送される。

病院に運ばれて、血液や血圧、CT などの検査を終えるのに、午後の2時ぐらいまでかかる。そして急遽入院となった。