春は結婚のシーズンでもある。 親しい同級生の娘さんも3月末に結婚式をあげるという。おめでたいことだ。
先日、勤め先の同僚から、20代後半の娘が交際相手を家に連れてきたという。その人は娘より5つほど年上で、食品メーカーに勤めているという。落ち着いた人ですごく印象も良かったのだが、一つ気がかりなことがあって、娘とその男性はマッチングアプリを通じて出会ったというのだ。
その人はアプリを通じて知り合った人のことが、なんとなく信用できないという。そのお母さんの気持ちも私はよくわかる。ただよくよく聞いてみると、これはつまり現代のお見合いなのかもしれない。
むかし近所にいた世話焼きおばさんから、現代はスマホに変わっただけなのかもしれないと思った。要は共通の趣味だったり、お互いの条件だったり、最低限のところで折り合える可能性の高い相手を選んでくれるわけだから、イチから出会う無駄を省いているということも言えるのかもしれない。
そういう私も約30数年前、今の女房とお見合いで結婚した。それから30数年…今はどうかって?「もう聞かんといてください」っていう心境だね。
一方で昔「 気の毒だな~」と思っていた見合い結婚の夫婦の方が、今は幸せそうに見えたりする。 あれは何だろうか。最初はお互い60点とか70点ぐらいの印象で結婚した方が、年月を重ねていく中で「 この人、実は頼りになるなぁ」とか、「 こいつ意外と可愛いところがあるなぁ」とか、お互いのいいところを発見していくのかもしれない。
逆に大恋愛の末の結婚は、結婚当時がピーク。つまり100点だから以降は減点されていく一方だ。 年を重ねるほど、結婚前は気づかなかった相手の嫌なところを目にするようになる。 金婚式を迎える頃には「 何がめでたいんじゃ!」という心境に達するのかもしれない(笑)
結局のところ、アプリでも合コンでも偶然でも、出会い方はどうでもいいんじゃないだろうか。お見合いとかアプリは、料理で言えば食材の下ごしらえをある程度やっておいてくれるようなものだと思う。無駄を省いてくれる。それに対して「運命婚」の場合、自分で食材を探すところから始めるわけだ。産地はどこか、無農薬かをこだわり抜いて、食材を揃えて下ごしらえも自分でやる。これだけですごい大変だと思う。
つまるところ結婚というのは、その先二人で「料理」をすることだと思うんです。どんなに食材にこだわっても料理の腕が悪ければ、マズいものしかできない。逆に食材はそこそこでも、手間と愛情をたっぷりかければ、美味しくなるもんです。
食材( 出会い方)はどうであれ、二人で一生懸命努力して、美味しい料理を作るのが結婚というものではないか。
5歳年上で、あった感じもすごく印象が良かったのであれば、それだけで最高だと思う。娘さんがその方と幸せな味を作っていくことを願いましょうよ。 万が一、世にもまずい料理ができあがったとしても、お母さんが食べるわけじゃないんですから。
なんでも良いんじゃないですか?
無責任だけど〜👀
それより、結婚しない若者や、子供を産まない夫婦が多い事の方が気掛かりだなぁ😰