9月に咲く花のように

【健康】前立腺がんは早期発見で治る

今や二人に一人ががんに罹患りかんする時代。中でも男性が最も多く罹患するのが前立腺がんだ。前立腺は男性の生殖機能器官で、約20gの小さな饅頭まんじゅうぐらいのサイズの臓器だ。しかし近年前立腺がんの罹患者数はどんどん増えていて、1990年代以降の約30年で16倍に増えているという。

前立腺がんは、今や「男の宿命」なのかもしれない。加齢とともに私たちの体内では、女性ホルモンが作られなくなり、男性ホルモンが優位になる。それによって前立腺の細胞が増えてがん化していくのだ。例えば胃がんはピロリ菌の保菌者、肺がんは喫煙者と、リスク因子が明確ながんもあるが、前立腺がんは全ての男性がかかりうるがんなのだ。

しかし、近年は検査方法が確立され、早期に発見できるパーセンテージが飛躍的に上がっている。 なので転移がない場合の5年生存率は100%になった。結論的に言おう。前立腺がんは予防できるがんなのです。 しかし注意が必要です。このような人は要注意だ。

その1:PSA検査をまったく受けない人

まず、前立腺がんを早期に発見するための検査を受けることが重要だ。今はPSAという前立腺から分泌されるタンパク質を血液採取で検査できるので、血液検査を受ける際には、オプションでPSA検査を必ず入れよう。

自己負担は数百円程度になるので、ケチらずに検査を受けることが望ましい。

その2:肉好きでお茶やコーヒーをまったく飲まない人

前立腺がんには複数の遺伝子が関連していると思われるが、まだ根本的な要因は解明されていない。しかし近年、日本でも前立腺がんが増えている現状を見ると、やはり食生活が関係すると言わざるを得ない。 赤身肉は高タンパクで健康に良いと注目されているが、前立腺がんにとっては高リスクの食品だ。

前立腺がんは、男性ホルモンが減少するとリスクが高まるので、赤身肉の過剰摂取は控えよう。また1日5杯以上の緑茶を飲む人たちは、1杯未満の人に比べて発症率が半分になったというデータもある。

アメリカでは1日3倍以上のコーヒーを飲む人と、全く飲まない人を比べた時の前立腺がんの罹患リスクは18パーセントも違うという結果が出ている。

その3:睡眠時間が6時間未満の人

睡眠不足は、前立腺がんに悪影響を与えることが近年わかってきた。睡眠によって生まれるメラトニンというホルモンには、がんの抑制効果があるとされる。

睡眠時間が短かったり、睡眠の質が低かったりすると、メラトニンが生まれづらくなり、発症のリスクが高まるのだ。

その4:発毛剤を使用している

意外なタブーもある。それは発毛剤(毛生え薬)を使用している人だ。ここで言う発毛剤とは AGA男性型脱毛症治療薬のことで、薬局で手軽に購入できる育毛剤とは違って、薬剤師による情報提供が必要な第一種医薬品に該当する発毛剤だ。

発毛剤は男性ホルモンをブロックすることで発毛を促すのだが、服用しているとPSAの数値が半減してしまう。つまり前立腺がんの検査をせっかく行っても、正確な結果が出なくなる恐れがある。

その5:あまり射精をしない人

最後のタブーはあまり射精をしないということ。 前立腺がんは射精頻度が高いほど罹患しにくいことがわかっている。男性ホルモンが増えすぎると、全身に炎症を起こしやすくなる。

一方で運動は、男性ホルモンを増やすが、様々ながんへの予防効果が高く、前立腺がんのリスク要因である肥満の防止にもつながるのだ。なので散歩やジョギングなどを一日20分以上、1週間で150分を目安に行おう。

男性の罹患率一位、男の誰もがなり得る前立腺がんと適切に向き合っていこうではないか。

2 COMMENTS

男の宿命?

怖いね~ 前立腺💦
最近シッコのトラブルが多くなってきたので、たぶん前立腺に問題があると思うんだけど、どうしても検査に行く時間が無いんだよね~💦
いっぱいお茶を飲んで、良く寝て、よく出そうと思う~

ふむふむ

早期発見で 五年生存率100%とはすごい数字ですね。検査方法も簡単だし、うけないては無いですね。

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