【投稿】衆院選の結果に思う

皆さん知っての通り、第50回衆院選（衆院定数465＝小選挙区289、比例代表176）が27日、投開票された。連立与党を構成する自民、公明両党は、公示前の計288議席から大きく減らし、過半数（233議席）を割り込んだ。自公の過半数割れは旧民主党政権が誕生した2009年以来、15年ぶりとなった。

やはり統一教会問題や政治と金の問題で苦戦したのが一番の原因だとは思うが、いずれにしても有権者に十分な理解を得られる内容とは言い難く、極度に高まった政治不信を払拭できなかったのが自民党敗北の原因であると思う。ダメ出しのように選挙終盤には、自民党本部が非公認候補側へ２０００万円を支給した問題も出てきた。

まあ、石破さんを担ぎ上げた人たちは、こうなるとは予想していなかったのだろうか。総裁になった途端、解散総選挙なんてまったく意味不明だという人々も選挙結果を踏まえ出てきている。

私には選挙権はないが、個人的に思ったことは衆院選の得票率の低さだ。戦後最低の得票率を今回も更新した。これは日本の政治に対する民度の低さを端的に表している。

11月11日に召集される見通しの特別国会では、首相指名選挙が実施される。衆院選で敗北して過半数を割った自民と公明両党は一部野党の協力を得るなどしなければ、石破茂首相を新首相に指名することはできない。首相指名選挙で現時点では、与野党とも衆院の過半数に届かず、30年ぶりの決選投票にもつれこむ公算が大きくなっている。