私の格言「腐っても鯛」

人生は山あり谷あり。私も還暦を期に自分の人生を振り返ってみました…。

私がまだ幼かった40年前にアボジは早くに他界して、残されたオモニは若くして私達兄弟を育て、飲食業を営んでいました。当時、ネズミ講の親もやっていたオモニは、あれよあれよと数千万円の借金を抱えてつぶれてしまう事に…。

20人以上の子ネズミ達が店に乗り込んで大騒ぎ。それを知った大家さんは落ち着くまで営業中止宣言です。

家にもヤクザ絡みの子ネズミがチュウチュウ。オモニは騙されるように白紙委任状にはんこを押す事に…。私たちは先に嫁いだ姉や兄の家に預けられ、そしてオモニは病院に入院でした。

そんな時ハルモニの法事が数日後に迫ってきました。それどころではないだろう。なんせ家にも帰れず親兄弟はバラバラ。それどころではないよね。

そんな時、姉婿殿が「ここでやろう！”人間、腐っても鯛”やる事はやるべき」と言ってくれました。

でも法事をやるにもハルモニの遺影や我家の屏風 なしではどうにもならない。そこで真夜中に私と兄・弟で実家に行って、姉の家に運び出すプロジェクトを決行。「腐っても鯛」作戦はみごと成功しました❗️

「腐っても鯛」。この言葉がその後、私の自尊心になり、支えになって生きていく石杖となりました。

それから時は過ぎ、私が三十代半ばの頃でした。
バブルの好景気に浮かれていた日本経済。私は１１歳を先頭に四人の子宝に恵まれました。嫁ぎ先の稼業はパチンコ店でした。

〇〇駅前に三軒の店舗がありました。私は世の中の動きに疎くなるほど、子育てに家事に追われる毎日でした。ある日남편から、あした浦和の商銀に私の実印を持って行くよう言われました。当日銀行員の話を聞くと、お店の借金の連帯保証人に私の名前があり、実印を押すだけの手はずになっていました…。

バブル期には全てが異常でした。何の収入も無い専業主婦が連帯保証人になるなんて…。バブルがはじけ手形は不渡り、お店は潰れ、家も抵当に入っていたのでバブルと共に会社も家族も転げ落ちました。

なのにそんな時に限って私の三番目の子供の七五三が迫ってました。明日のお米代もないのに…。普通はそれどころではないだろうね。

そんな時、また体の底から湧き出て来た言葉は「腐っても鯛」。
三万だったかな〜貸衣装・写真撮影・お宮参りのお金を工面しました。

私の話はここまで。
皆さんにも大事にしている名言・格言・ことわざ・四文字熟語などがあると思います。教えてくれませんか？是非に是非に共有したいと思います。

編集部ではこのような投稿を待ってます。気楽に投稿してみてください。