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沈師正「蜀淺図」と「怒鷹眈雉」

作者の祖父の沈益昌は、1699年10月に実施された科挙試験で答案用紙をすり替える不正を行い、10年もの間、流謫生活を送った。当時、科挙試験での不正は最も恥ずべき行為で、その子孫は科挙試験を受けることができなかった。

沈師正「蜀淺図」

沈師正(1707-1769)という画家はその孫にあたり、朝鮮英祖時代に活躍した画家だが、絵筆に秀でた才能がありながら、祖父のせいで一生涯を苦労した不運な画家だった。

沈師正「蜀淺図」部分 58.0×81.0㎝

当然、家は没落し、島流しから戻ってきた沈益昌は、王世子殺害を目論んだが、これも失敗する。なので孫である沈師正が生涯どのような目に遭ったかは想像に難くない。

沈師正「怒鷹眈雉」130.8×61.0㎝

沈師正は中国の画譜や絵を参考にして、弟子が用意してくれた家で、世の蔑視と冷遇を受けながら絵画に没頭するのだ。

1 COMMENT

絵心なし💦でも好き💕

朝鮮にも科挙制度があったんだよね~👀
『蒼穹の昴』の梁文秀の苦労を読んだことあるので、大変な制度だよね~💦
でも、罰則で、10年間試験を受けれないって~ こりゃまたすごい😆
先祖を敬うと言うより、軽蔑しちゃうんじゃない~😢
しかし、立派な絵画ですね~😍 その逆境に対する反骨心がパワーになったのかな?
絵が繊細だけど、力強いもんね~😊 色んな作品見てみたいな~👀

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