独り暮らしの男性、年齢は70代後半と思われる元気なおじいさん。ピンポーン!「〇〇新聞の集金ですー」
応対の時に決まって<偶数月の15日にしてくれ>と希望する。本来なら1月分の集金は1月末に訪問するのが常だが、この人は2月の15日指定なのである。それでは2か月に1度の集金となるため、1か月分は延滞ということになる。信頼関係もないのでこちらで立て替えもしない。よって残証扱いとなる面倒な客だ。
指定されたとおり偶数月の15日に訪問すると、何度か訪ねて慣れたせいなのか、日本舞踊に興味あるかと尋ねてきた。あるなら一緒に観に行かないかと…
これってナンパ?とんでもない誘いである。しかも20才も年下の私を誘うなんて… 図々しいにもほどがある。どう見ても金払いの悪い客。失礼ながら見た目も、清潔感のないくたびれたおじいさんなのに… 本当にビックリだ。
それでも客は客なのでやんわりお断りしたのだが、ドアを閉めた瞬間、鳥肌が立った。エロじじいめ。くわばら、くわばら。
来月の訪問が思いやられる。 販売店の所長に困惑しながら内容を話したところ、私をその家の担当から外してくれた。今はホッとしている。柔軟な対応をしていただいた所長に感謝!(笑)
因みに、逆バージョンもある。お客様から「あの集金者はNG」とクレームが入れば、区域外の集金者になることもある。この仕事は対人間なのだ。お金のやりとりは慎重に、お客様との距離感も空気を読む。これ大事。
エロじじいさん、次の次の月から集金人が代わってびっくりしただろうな~(笑)
とにかく気をつけて下さい。勘違いからくる逆恨みも蔓延してる世の中ですから。本当にお疲れ様です。書き手の文章でその仕事がちゃんと見えました。有難う。
私も高三の時、新聞配達をしました。病院の入院患者に配達したことは今も忘れられません。いつも菓子やジュースをくれて、ありがたく貰っていました。ある日、無言でお金を渡されました。講読料とあわない額なので、おかしいと思いつつ、店主に渡したところ、翌日の配達時に「あれは君に対するこづかいだった」と言われました。学費も滞納するほど貧しかったから、本音は欲しくてしかたなかったのだけど、お気持ちだけいただきますと応えました。二週間後その人はいませんでした。退院されたのなら良かったが、しろうと目にもかなり重篤そうだったので、あるいは亡くなったのかも知れません。短期間ではあったけれど、新聞配達にはドラマがありました。
いい話ですねー。ドラマですねー。
小遣いをくれたご老人の優しさに心洗われます。こういう歳の取り方をしたいものですね。朝から泣けました。