【投稿】味覚の進化系“もちふわ”食感

世界の中で日本人は、特に食感にこだわることで知られる。 “シャキシャキ”や“サクサク”などの表現は多々あるが、いまスイーツ業界で大人気を博しているのが“もちふわ”だ。

近年コンビニなどでも“モチモチ”、“ふわふわ” という言葉がついた商品をよく見かけるようになった。最近はこの2つの食感をかけ合わせた“もちふわ”というキャッチフレーズが登場している。

まずはもちもち食感のコンビニスイーツの代表はローソンの「もちぷよ」シリーズだ。2007年に登場以来、今でも人気商品として愛されているが、さらに今年３月に登場した“ふわ濃チーズケーキ”と“むぎゅ濃チーズケーキ”が好評だ。

“ふわふわ”と“むぎゅ”という食感のイメージを分かりやすく伝えることができた点が、ヒットに繋がっているという。

またファミリーマートの“クリームがおいしいふわもちクレープ”も大ヒット中だ。

そして現在“もちふわ”ブームに一石を投じているのが、大人気のうどんチェーン店・丸亀製麺だ。

原材料にうどんを30%以上使用した新感覚のドーナッツ「丸亀うどーなつ」は、うどんを練り込んだもちふわ食感が特徴で、購入するのに制限がかかるほどの大ヒットになっている。

現在はきび砂糖をまぶした「きび糖味」と「カレー味」の２パターンが展開されている。

よく考えてみればスイーツでは、マシュマロやおでんの具によく使われるはんぺんなど、もちふわ食感の商品は多数あったが、なぜか不思議と、もちふわと表現するだけで、美味しそうに感じるのはなぜだろうか。

こういうマーケティングのキャッチフレーズのネーミングや力強さも、案外重要なヒット要因の一つなのではないだろうか。