新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりの開催となった第27回極美本展で、在日同胞画家5人に多くの賞が授与されました。展覧会の中でも、夫正鵬さん(東京第1初中教員)の「帰郷」は、会長賞といわれる坂本唯市賞とアートプリントジャパン賞のダブル受賞で特に注目を集めました。
この作品はウリハッキョの入学式の光景を描いた作品で、私たちの想像力と好奇心を刺激するいくつものギミックが施されています。そのすべては、本人が民族教育の第一線の現場で接している同胞に対する深い愛情に帰結しているところに矜持が感じられます。
校舎の造りから場所は東京第1初中で、新1年生をスマホで撮影する姿から、近年の入学式と思われます。背景には魚群が透けて現れる。それらを見通すように振り返る園児の視線と表情にも目を奪われます。
絵画の左側のスーツとチョゴリ姿の2人は在日同胞1世で、この場には存在しないことを白と黒の色使いで暗示しています。1世を描くときに祖父母として表現されることはままありますが、この作品では若かりし頃の姿で描かれています。正鵬さんのアボジは学校建設に寄与し、地域の同胞社会の発展に尽力しました。しかし還暦を待たずしてこの世を去りました。2世である正鵬さんはアボジをはじめとする1世たちへの感謝と敬いの気持ちを込めて「年齢を重ねた姿ではなく、同胞社会の全盛期を築いた当時のままの姿で描きたかった」と話します。
影にも意味があります。「たとえ、この場に存在しなくても、今日の同胞社会があるのは先代たちが確かに存在したからだ」と言うように、確かな存在として影を描き入れるのは作者にとって自然なことでありました。二人の手前の女性は2世だといいます。これで、1世から2世、3世、4世までの各世代がこの作品には収められていることがわかります。
また背景の魚群はサケです。母川回帰性の高いサケは大海原に旅立ち、生まれた川に戻り、生命を受け継ぎます。校舎に向かうサケの群れから、登場人物にとってはウリハッキョが生まれ育ったところであり「故郷」であることを示唆しています。それは「帰郷」というタイトルにも表れています。
背景の桜は日本の地を、菜の花はアボジの出身地である済州島を連想して作品に込めたといいます。ふかんする園児について、正鵬さんは「自由な視線で鑑賞して欲しい。もしかしたら不思議なものが見えているのかもしれない」と目を細めました。作者と同じようにこの作品の世界が目に映っているならば、園児は作者本人かもしれない。そんな想像も湧いてきますね。
審査委員によると「在日朝鮮人画家としての視点と世界観が表現された」ことが受賞の決め手になっているといいます。
この作品は12月13日から始まるクリム展2021に展示されます。
👙ばかり考えている私
兄としてこの場を借りて反省します。🙇♂️
ほ~ んとに、兄としてどうなのよ~😂
正鵬先生は、我々の一つ下の29期です。おそらくコロナで還暦同窓会はできなかったと思います~💦 28期は、ギリセーフでしたね。
哲ちゃんのオモニは、台東の女性同盟の委員長を長らく務め、ものすごく人気があって美人でした。私も、大変お世話になりました~👏
もう一度言います😊 兄としてどうなのよ~😂 頭ばかりぐるぐる回しちゃってぇ💦
哲ちゃんの弟ジョンブン、絵仲間の中では「プーさん」と呼ばれてます。哲ちゃん㊗️おめでとう。近々プーさんと一杯しますよー。
丁寧な解説に納得しながらも、是非一度実際に観て自分の感性を確かめて見たかったとゆう気もしました。なんて深い気持ちのこもった絵なんだろう。感動すら覚えます。
クリン展。丁度行けない期間です。泣
28期イラストさんの絵と、我が班自慢のピョッポ部○エの絵も観たかった!ざんねん。
仕方ないので、必ず行きそうな友人に写真を見せてもらいます。🤣