米海軍のステルス艦が配備「最新鋭ミサイル駆逐艦『ズムウォルト』とは

先月の9月26日。1隻の見慣れぬ船が神奈川県の横須賀港に入港しました。米海軍の最新鋭ミサイル駆逐艦『ズムウォルト』が、横須賀を拠点とする第15駆逐戦隊に配属されたのです。

写真を見れば分かる通り、私たちが思い描く通常の軍艦とはあまりにかけ離れた形状です。簡単にいえば、やたらと直線的というか、平面的なんです。 地元の人々も「ピラミッド？」「宇宙戦艦みたいね」などと興味津々。

この形はステルス機能を追求した結果で、全長は183m、満載排水量約1万5000トンの巨艦にもかかわらず、レーダー画面には小型ボートほどの影しか映らないそうです。

船体を間近で見ると、あらゆるものが船体内部に収納されており、少しでもレーダー反射を生み出す凹凸部分を減らそうと工夫しているのがよくわかりますね。遠くから見ても、間近から見ても、やはりこの艦の印象は「のっぺり」の一言で表せます。

今月上旬には沿海域戦闘艦「オークランド」と並んで停泊する姿が見られました。

オークランドもステルス性が高く、高速力を生かして敵国の沿岸に近い海域で戦う軍艦です。この時期に両艦が極東でそろい踏みしたのは意味深ですね。

きな臭くなってきた朝鮮半島に向かうんでしょうか。ミサイルの北と南の応酬合戦。また火に油を注ぐ事にならなきゃいいなと思うこの頃です。