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【健康】“がんリスク検査”は精度に課題

この頃、同級生と会うと必ず出てくるのが健康の話だ。同級生の〇〇ががんになったとか、術後の経過が悪いとか、再発したとか、そんな話ばっかりだ。 先日、同級生からがんの話が出た時、「がんリスク検査」を受けて、何の異常もなかったので、とりあえず安心だという話を聞く。

最近は、血液、尿、唾液から、複数のがんに罹患りかんしている可能性を判定できるという「がんリスク検査」が次々と登場している。

がんから自分の命を守るためには、早期発見・ 早期治療が重要なのは言うまでもない。そのためにがん検診があるわけだが、多忙な現代人はついおろそかにしがちだ。しかし「がんリスク検査」は、唾液などを採取して検査会社に送るだけで済んでしまう。この手軽さが好評で利用者が増え、最近はふるさと納税の返礼品にまで採用されるようになったと聞く。

一方で、がん医療に携わる医師からは、正確にがんを発見できるか疑わしいという懸念の声も上がっているのも事実だ。

現在「がんリスク検査」は10種類を超えているというが、いま最も知名度が高いのが N – NOSE(エヌノーズ)だろう。 これは線虫が尿を嗅ぎ分ける性質を利用して、全身15種類のがんリスクを判定できるという。

女優の仲間由紀恵さんを起用したCMや、電車の車内広告などを展開し、利用者は50万人を突破したとされている。しかし、この検査の信頼性についての内部告発などがあり「週刊文春」などが報道、また医療機関が複数のがん患者の尿をN – NOSEの検査にかけたところ、低リスクの判定が出たという事例が、関連学会で報告された。

そしてこの検査は、がんの部位が特定できないため、リスクが高いと判定されると、全身の精密検査が必要になる。そのため多くの医師からこの検査に対して、疑問符がついているのだ。

まあ簡単に言うと、がんがあると高い制度で判定できるエビデンスは低いということだ。CMタレントや電車の車内広告などを鵜呑みにしないで、検査そのもの自体にリスクがあることをまず踏まえて、検査をしてほしいと思っている。

また、私たちに多い 5つのがん(肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がん)の検査については、早期発見の検査方法が確立しているので、がんから命を守るためには安易な検査よりも確実な検査を受けてほしいと思っている。

1 COMMENT

手遅れになる前に💦

検査はちゃんとした方が良いよね~
簡単なものほど、リスクがあるもんね~💦
でも、一度もがん検診受けたことが無いんだよね~
そろそろちゃんと検診しようと思うんだけど、どうしても時間が無いんだよね

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