徳山昌守、大阪で「徳山ボクシングジム」をオープン　来春プロ加盟へ　

プロボクシング元ＷＢＣ世界スーパーフライ級王者・徳山昌守（５０）が１２月、大阪・東大阪市内に「徳山ボクシングジム」をオープンするという。来月２日にジム開きをし、来春のプロ加盟を予定している。世界王座を計９度防衛した名王者がジムの会長として、後進育成へと動き出す。

徳山は２００６年のホセ・ナバーロ（米国）戦がラストファイトだった。０７年に引退し、０９年から大阪・鶴橋で焼肉店を営んでいたが、既に閉店。最近はジム開設の準備を進めていた。スポーツ報知の取材に「他の世界も見て、いずれボクシング界に“恩返し”したいと考えていた。井上尚弥選手、井岡一翔選手、中谷潤人選手らの活躍、那須川天心選手の参戦などで盛り上がっている今だと思った」と説明。「選手は全員、無事に家族のもとへ帰す。だから、打たせず打つボクサーを育てる」と現役時代の自身と重ね合わせている。

一般会員も募集しており「無理せず笑って続けられるジムを」と目標を掲げる。ラストファイトから１８年。現役引退から１７年ぶりにボクシング界へ帰ってきた徳山昌守の“恩返し”がいよいよスタートする。

◆徳山昌守
１９７４年９月１７日、東京都生まれ。５０歳。高校卒業後、単身大阪へ。９４年、グリーンツダジムからプロデビュー。９６年、金沢ジム移籍。００年、ＷＢＣ世界スーパーフライ級王座奪取。０１年には韓国・ソウルで海外防衛も果たした。８度防衛後の０４年、川嶋勝重（大橋）に敗れて王座陥落。翌０５年の再戦で雪辱し奪還。１度防衛後に返上、引退。プロ通算３２勝（８ＫＯ）３敗１分け。身長１７１センチの右ボクサーファイター。家族は妻と１男１女。座右の銘は「道険笑歩」（道険しくとも笑って歩こうの意）。