先週1月8日の『金曜ロードSHOW!』は、昨年人気を博した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を本編ノーカットで地上波で初放送しました。しかしクライマックスの近くに濡れ場シーンがあって、ストーリーを知らない家族たちは凍り付いてしまったようですね。
映画は「半地下」の家で貧乏生活をする家族が身分を装い、金持ちの家庭に「寄生」していく姿を描いたサスペンス映画なんだけど、あの手この手を使って寄生する貧乏な一家の立ち回りや、何も知らずに受け入れてしまう金持ち家族をミステリアスかつシリアスに表現して全世界を熱狂させました。
濡れ場のシーンは、お金持ち家族のパク夫婦が自宅のソファーで営みを行い、しかも妻のヨンギョが旦那のドンイクに〝時計回りの愛撫〟をねだる。夫婦の性癖が垣間見える描写がありました。
ネット上には、
《ママと見たので濡れ場ほんとに気まずかった》
《面白かったけど、時計回りのとこってストーリー上必要?》
《パラサイトを母と観たけど途中の濡れ場?の様な所はシンプルに気まずかった》
《パラサイトの濡れ場あるなら言ってくれ。消してもうたわ…》
《家族で見てて気まずくなった、なんとも言えない空気は耐えられない》
などの反響が巻き起こっているそうです(爆)
私たちが子供の頃も、時代劇の途中で悪代官に手籠めにされ、女中が逃げ惑う場面とかありましたよね。すかさずアボジが「勉強しろ」とか「もう寝なさい」とか言って、気まずい空気が流れたのを思い出してしまいました。あの当時より、現代はもっとリアルかつ具体的かもしれませんが…。
ちなみに同作の監督・ポン・ジュノ氏はインタビューにて、濡れ場を「〝早く終わってくれ〟と思ってほしかった」と回答。テレビで観てた視聴者たちはポン・ジュノ監督の意図に、まんまとハマってしまったようですね。
昔確か「赤いシリーズ」だったと思うけど、家族で観ていて主人公(百恵ちゃん?)が芸者の娘でそれを連呼する場面があってまだ幼かった弟が唐突に「アボジ、芸者って何?」と聞きました。
瞬間空気が凍った…
私とオモニは下を向いて知らんぷり。
困ったアボジが言った言葉に私もオモニも吹き出しました。
「芸者랑 …나쁜것이야 !」
注意書き①「目の前の”赤いボタン”は決して押さないでください。」
↑これ見たら(多分?)絶対、”押す”ね。(笑)
注意書き②「これは、絶対観ないでください。」
↑これも(後でこっそり?)絶対観るね!(笑)
逆さまが大好きな、人間心理。深いですね~。(^^)
映画のシーンについてですが、このシーンは夫婦の会話から重要なキーワードにつながるんだよね、それが「匂い」。
雇い主は運転手である半地下家族の主人公の匂いを「古い切り干し大根のような匂い、あるいは地下鉄の乗客の匂い」と表現します。この言葉を聞いてしまった半地下の主人公は静かにそして深い怒りを覚えるのです。消すことができない「匂い」は言わば主人公に対する刻印。ここからラストへとつながるのです。なのでこのシーンはとっても重要です、ハイ。