街ぶら探訪～山手線沿線㉘むかしの工場地帯はスタイリッシュな街に―大崎

私たちが学生だった頃の大崎は、山手線沿線の中でも特徴の無い工場地帯で、工場で働く従業員以外は訪れない駅でした。繁華街として賑わっていた隣の五反田とは対照的な駅でした。

しかし80年代後半より始まった大崎駅東口地区の再開発によって、複合施設が相次いで開業し、にわかに脚光を浴びるようになりました。そんな大崎駅周辺を今日は歩いてみたいと思います。

ゲートシティ大崎

バブル崩壊によって何度も計画を見直し、完成までに15年かかったゲートシティ大崎は1999年にグランドオープンしました。大崎ニューシティと並ぶ大崎副都心再開発の施設でもあります。

企業活動の中心地と位置付けているので、オフィスとセミナー用ホールが中心的ですが、スーパーやレストラン街なども併設されていて、簡単な買物や昼食・夕食や宴会などを行うことが出来ます。

また大崎ニューシティとは、ペデストリアンデッキで連絡して、大崎駅と直結しています。

多くの人が共用する低層階は、大理石調の高級感溢れる内装と併せて、水流や草木も取り入れ、巨大なアトリウムを設けるなど、非常に革新的なデザインになっています。

目黒川

目黒川にやってきました。桜が観れる都内の人気スポットといえば目黒川ですよね。でも目黒川の桜といえば中目黒のイメージがありませんか？目黒川の桜は中目黒だけじゃないんですよ。

中でも大崎駅周辺は、私のおすすめな桜のスポットです。

森永橋は、森永製菓第2工場がつくられた際に架けられました。当時、目黒川には橋がなく、大崎駅を降りると工場まで大きくまわり道をしなければならなかった。そこで当時の工場監督が従業員たちのために木で橋を架けました。これが森永橋の原型です。何度か生まれ変わり、第2工場がなくなった今でも「森永橋」と呼ばれています。

居木橋公園と御成橋公園

「ゲートシティ大崎」の脇に整備されている居木橋公園。

公園の入り口ではクジラのオブジェがお出迎え。緑も多く、都会の中で自然も感じられる貴重なスポットです。

公園内には機関車の遊具やバイクなどの乗り物のスプリング遊具があり、乗り物好きの子どもにはおすすめ！機関車の遊具の脇には砂場も整備されています。複合遊具もあり、幅広い年齢の子どもたちが楽しめるようになっています。

そして御成橋公園。大崎駅からすぐの目黒川沿いにある公園です。周囲はビルやマンションなどが立ち並ぶ地域で、緑に癒やされる空間となっています。

Ｏ美術館

O美術館は大崎ニューシティー2号館の2階にあります。

美術鑑賞や作品発表の場に、多目的な利用のできる現代的な美術館です。

OHSAKIの頭文字Oと、山手線の環状の輪を表現して、O美術館と名付けられました。現代感覚あふれた新しいタイプの美術館を目指しています。

居木神社

居木神社。いるぎじんしゃと読むんだそうです。

創建に関しては明らかになっていませんが、江戸時代初期には目黒川のゆるぎ橋（現在の居木橋）付近にあったといわれている大崎の鎮守様です。

神社内には縄文時代の遺跡があることから古代から人が暮らしていたことがうかがえます。

ひふみ公園と大崎西口公園

ひふみ公園も駅から近くの公園です。園内には斜面を利用した複合遊具が設置されています。

アスレチック要素のある仕掛けもあり、幅広い年齢の子どもたちが楽しめるようになっていますよ。

パーゴラの下にはベンチもあり、飲み物を飲んだり、買物やお出かけの途中の休憩にも利用できます。

最後に大崎西口公園へ。その名の通りJR大崎駅西口のすぐそばに整備された公園です。

2014年にオープンした比較的新しい公園で、大崎駅のペデストリアンデッキに直結しています。様々なイベントなどが行われていたり、防災広場としても利用できるなど活用の幅が広いスポットです。

ソメイヨシノがシンボルツリーとして植えられているので、春には都会でお花見も。スタイリッシュな都会の雰囲気と桜の美しい光景のコラボレーションを楽しんでみては？