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写真で見る在日㉑-受け継がれる風習

民族の文化や伝統は異国にいるほどその固有性が残るといわれるが、冠婚葬祭の分野で在日同胞の伝統は今日でも色濃く残っている。

結婚式(1946年4月)
結婚式(1944年8月千葉県)
当時の結納目録(1941年)

本国で失われた文化が日本では生き続けている。結婚には四柱(結婚の吉日を下するに花婿の生年月日時を書いた四柱というものを花嫁の家に送り吉凶運星を判ずる)、結婚前の納采(結婚申し込みに対する承諾事でこの中には物礼も含む)のやりとりがある。

結婚式(1961年)
結婚式(1948年11月)

葬式には哭き女がいた。棺に取りすがり「アイゴー」「アイゴー」と泣き叫び、遺族の悲しみを世間に訴える人である。

兵庫県尼崎市での葬儀(1939年)
大阪東成区での葬儀(1957年2月)
1960年代の葬儀(東京都荒川区)
千葉県茂原市の葬儀(1953年3月)

父母、祖父母の命日に直系の宗親宅に家族、親戚が集まって、先祖や親の位牌に祭物を供え、先祖に感謝し、家族の一体感を確認する祭祀をしない家はない。形式は儒教(朱子の家礼)チェサに従っている。

1930代に済州島から持ってきたチェサ台と屏風
奈良県生駒山ろくの「在日ウリナラ公園墓地」(1982年頃 )

正月、命日、秋タ、旧正月が多く、昔は1月1回程度の祭祀をした家もあった。三世、四世時代の今日も、先祖、親、きょうだいの結束を大事にする意味で同胞たちに肯定的に引継がれている。

写真集「ある日」より(1985年)

2 COMMENTS

年に一度がいいかも

私たちのいにしえの昔からの風習~♪
全部とは言わないけど、残しておきたい風習ですね~
月に一度の祭事はパスですが…(笑)

三途の川

御葬式で家族が着るしろ装束の意味を知っていますか?
罪人が着る物だそう。
親を亡くした罪。
これホント。
子が親より先に死んだら、親は葬式に来ては行けない。
最高の親不孝。

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