春のうららかさを感じよう

新ブログの裏ばなし⑤

登場人物のイニシャルは便宜上のモノである。 Cは61才で元気な専業主婦だ。彼女の日々の生活は平々凡々で、これと言った趣味もない。でも彼女は毎日が楽しい。理由は高校時代の同級生が開いたブログのせいだ。同じ場所で同じ時を過ごした同級生たちの今日の姿が垣間見え、それがとても心地良いらしい…

今では起床後の最初の動作がスマホをつかんでブログを開くことになってしまっている。そんな仕草にダンナは「寝起きからスマホで何してんの?」と聞いてくる。誤解されたくないので開いたブログを見せたら「へ〜」って関心している。ダンナの理解も得た(?)ので、ブログに載っている小説やエッセイ、人物や料理、趣味の紹介記事までもれなくチェックしちゃおう。

そして家事の合間を縫って1つ1つじっくり読んであげる。油断して食事時に見ていたらダンナに叱られた。編集部、どうしてくれんのよ〜!書き手によって文章も様々なんだね。でも書ける人ってちょっと羨ましいかなと思うし、誰が書いたか気になってしまう。ブログ編集部に連絡を入れて誰が書いたのか問い合わせたこともあったっけ。実名入りの記事は別として、筆者は明かさないのが原則だと言っていた。何よ、誰にも言わないから教えてくれたってイイじゃん。

もったいぶってるのかな?出し惜しみなのかな?でもやっぱり気になるし… なのでブログって何なのかを調べて見た。〈覚え書きや論評などを記すウェブサイトである〉って説明されてるけど、よく分からないよ~。でもブログに興味がありブロガーを目指すなら、まずは共感や意見をコメントに書き込むといいという説明は漠然と理解できる。

悪意ある妨害や誹謗中傷もあるからコメントを受け付けないブログもあるらしいことも分かった。なんか大変そう。そういえばブログのコメントまではフォローしてなかった。書き込みするなら、まずは参考までにコメントを読んでみようっと。

あらあら、書き込みが多いこと。ふ〜ん、そうか。読んだ記事に感想を書けばいいんだぁ。難しく考え過ぎてたかもね。コメント同士で会話になってるのも笑える~。私にも書けそうだわ。

あれっ、ちょっと待って。このコメントは何かのトリセツみたいに専門的じゃん。へえ~、コメントもいろいろなんだな~。
そんな訳でCはまだコメントの書き込みを躊躇しているらしい……

続く