おかしな娘のオモロイ話(16)ー皮膚科受診

2歳になったカレン。最近は言葉も少しずつ話せるようになり、負けん気はますます強く日々の成長が著しい。乾燥してかゆくなったお尻を掻きむしり引っかき傷になってしまったので夫に連れられて小児皮膚科を受診した。

皮膚科はめちゃくちゃ混んでいて待ち時間が長い。待合室のイスに夫が座り、その膝の上でカレンを遊ばせて順番を待つ。膝の上でピョンピョンしながら、しばらく遊んでいたカレンの動きが急に止まる。何だか様子がおかしい。
カレン:アッパ
夫:どうした?
カレン:チッチでる
夫:えぇーーー!こ、こんな時に限って!!

受付番号を確認するとカレンの順番は次。やっとここまで待ったのに… ここで一度離脱してし まうと、また待つことになる。 うーん、しょうがない。
夫:カレン、もう次だから、チッチはオムツにしていいよ
カレン:うん
次の瞬間、「ブリッブリブリッ 、ブー」 膝の上に立っていたカレンのお尻から音が…え… え?ま、まさか……

ちょうどこの時、看護師から「95 番でお待ちの方~」と声がかかった。カレンの順番だ。 なんちゅータイミングで、なんちゅーことが起こるんだろうか…診察室に入る前に、念のためにおいを嗅いでみる。クンクン
夫:(やばい…。臭い!)
チッチはまさかの、うんちだった⁉

診察室へ入る。臭い。さいわい医師と看護師は全員マスクを付けている。ナイス。
先生:お尻を掻きむしっちゃったんですか?
夫:実は…あの…たった今、うんちをしてしまいまして…
先生と奥に控えていた看護師がクスっと笑う。
先生:あぁ、いいですよ♪ オムツ替えてきても
夫:すみません。替えのオムツ持ってきてないんですが…
マスクから見える顔半分だけで、先生と看護師の顔から笑みが消えたのが分かる。
先生:あ、ああ… その… 一度患部見てみましょうかね。

夫がオムツを少しだけめくってお尻を確認すると、引っかき傷はお尻の割れ目の真上にある。幸い傷口にうんちは付いていない。付いていないけど…
夫:ぶはぁっ!!!
ヤバい。臭い。父親でさえ臭くて耐えられないのに、先生にこれを体験させると思うと申し訳ない。
夫:確認したところ、傷には便が付いてないので確認はしていただけるんですけど…お見苦しいものまで一緒に見せてしまう可能性、大です。

マスクのせいで、先生が笑っているのか怒っているのか分からない。
先生:いいですよ、見ましょう
そう言って先生がソ~っとカレンのオムツをめくる。
カレン:チッチ、出たねぇ!
カレンはご機嫌だ。先生が秒で傷を確認して素早くオムツを閉じる。
無事に診察終了。診察時間1分未満。
カレン:バイバ~イ♪
診察室に天真爛漫な笑顔と、この上ない異臭を残して出ていく。

診察が終わった後も夫はにおいが気になってヒヤヒヤした。周囲の人と目を合わせないように壁の一点を見つめる。このあと薬局にも行かないといけないのか… お尻がべちゃべちで気持ち悪いはずのカレンが夫を見て笑う。
カレン:アッパ
夫:おっ?どうした?
カレン:かちゃぐるま、ちたい。
両腕を広げ肩車を求めている。マジかよ。それはちょっと…。
夫:カレン、帰ってオムツ替えたら肩車してあげるからね。
泣きそうなカレン。
カレン:かちゃぐるま、かちゃぐるま…
泣かれてはたまらない。 夫は仕方なくカレンを肩車した。
うんちも出して肩車もしてもらって、今日もとってもご機嫌な、うちの可憐なカレンちゃん♪