韓国・朝鮮関連の歴史や人権問題にかかわる書籍などを集めた「猪飼野セッパラム文庫」が今年3月をめどに、現在の大阪市天王寺区から生野区に移転し、文庫の拡充・再出発を図る。
「まちの人権図書館」としての役割に加え、学習会やイベントにも力を入れ、多民族・多文化の人が行き交う交流の場にする計画だ。
同文庫は、同志社大嘱託講師の藤井幸之助さんが2015年に開設した。韓国・朝鮮を中心にアジアの歴史や文化、人権問題を扱った書籍や資料、映像など約2万点を所蔵している。一般の図書館にはない貴重なものが多く、地域住民の他、国内外から研究者や学生も資料収集に訪れる。
蔵書が増えて手狭になり、天王寺区細工谷2の現在地から、生野区新今里2に移転する。周辺には多くの在日コリアンが住み、近年は留学生や技能実習生の中国人、ベトナム人らも増えている。猪飼野は、生野区と東成区の一部にまたがるかつての地域名。
近年、北朝鮮によるミサイル発射などの影響で、各地で在日コリアン住民や朝鮮学校の生徒らを傷つけるヘイトスピーチやヘイトクライムが相次ぐ。
藤井さんは「インターネット上に根拠のない情報があふれる今こそ、韓国・朝鮮について理解を深める場が必要。誰もが気軽に学べる場にしたい」と話す。
現在、開館日は毎週土曜のみだが、移転後は日曜も開館する。見学や相談は無料。施設拡充に向け、新たな会員登録や資金協力を募っている。
正会員は年6000円、図書貸し出し会員は年1000円。郵便振替はNPO法人猪飼野セッパラム文庫(00960・5・235693)へ。
記事は毎日新聞から転写
ありがたい事ですよね~ 地道な努力😆
このような活動をしていただける人たちがいるから、文化が育つんだろうね~
どんどん発信すれば、賛同者がいっぱい集まると思うけどなぁ~
頑張ってください🙌