生まれて初めて、大腸内視鏡検査を経験した。
「60代の男性の3割はポリープが見つかりますから」と、脅しとも慰めとも取れるお言葉を頂き、検査が始まる前からビビりながら数日を過ごす。
当日、 腸内洗浄液 2ℓを飲むのは案外辛くなかった。高校時代運動後にスポーツドリンクを飲んだ経験であろうか。そんな薄味のポカリスエットみたいなお水を2ℓ 休み休み飲むと、腸の中がたいへん綺麗になる。 むしろ溜まっていた〇〇がみんな出て、スッキリした気分だ。そして病院に行って穴の空いたパンツを履き、診察台に横たわる。
「お尻をこっちに突き出してください、 もっと!」
恥ずかしい…早く麻酔で半分、眠らせてくれ
「今から注射で、腸の動きを抑える薬とぼーっとする薬を入れます」
あれ? 半分眠った状態で検査って聞いてたんですけど、ぼーっとするだけ?
目の前には巨大なモニター画面が。先生がカメラをチェックしている。おいおい ライブビューイングかよ!? 驚きの連続であった。俺の体に反比例して入る穴が小さいのか、 やたら窮屈で、腸の内側でゴリゴリ擦られる。
「いで!いでででで!」
………
「〇〇さん、〇〇さーん、終わりました」
もう終わったの? 考えたらあのゴリゴリ感はカメラが腸内に侵入した時の摩擦だったんだな。 仮眠用ベッドに移動し、しばらく休み診察室へ。 運命の瞬間である。
「ポリープは見つかりませんでした」
「 ヤッター!」
自分でもどうかと思うほど、でかい声が出た。
いままで胃カメラは人間ドックで定期的に飲んでいたけど、大腸カメラのハードルは超えられず、ただ漠然とした不安を抱えてた十数年。 毎日何かあったらどうしよう、もしポリープが見つかったらみんなに迷惑かけちゃうな。 検査なんか受けなきゃよかった。 そんなことを思うのはヤブ蛇だったと後悔する。
「次は3年から5年後に検査すればいいでしょう」
まさに先生からお墨付きをもらう。
俺は全身健康体だ、なんだこの満足感は…。病院から駅までの道のりがキラキラと眩しい。 来る時はどんより暗かったのに俺はどこも悪くない。 今ならタバコを吸いながらフルマラソンも走れるぜ、走らないけど。
自分へのご褒美に、駅近くの家系ラーメンに立ち寄り、缶ビールと餃子をプラスしてやったぜ。
あらら〜 いよいよやっちゃったんですね〜貫通式😅
でも、見つからないで良かったですね👍
私も、やらなきゃと思うけど、まだ怖がってます〜 貫通式😰
健康おめでとうだぜ🎊