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【健康】がんを「防御」しよう

みなさん、がんにはなりたくないですよね。 でも私たちは、知らず知らずのうちにがんになるリスクを抱えて生きています。特に私たちの暮らしは、様々な選択の上に成り立っています。今日は何を食べるのか、お酒やタバコを嗜むのか、休日はどう過ごすのか…など。もちろんその選び方は人それぞれですが、少しの工夫でがんになるリスクを低くできるんだとすれば、その方法を知っておいても損はないと思います。そこで今日は、どうすればがんを予防できるかという視点で、がんの「防御」について考えてみようと思います。

何年 禁煙すればいい?

まずはタバコ。喫煙はがんの原因のトップで、喫煙者のがんの死亡リスクは非喫煙者に比べて男性で1.7倍、女性で2倍になると言われています。喫煙は肺がんや咽頭がんだけでなく事実上、全てのがんのリスクを増やしています。肺から血液に肺がん物質が入り全身の臓器に影響を与えるのです。喫煙者に発症したがんは非喫煙者のがんと比べて明らかに突然変異の数が多いことが最近わかってきました。 

では今からタバコをやめた場合、何年禁煙すれば非喫煙者と同じレベルになれるんでしょうか。

研究では21年以上禁煙を続けると、タバコを一度も吸ったことのない人と同じレベルまで下げられるという研究結果があります。膵臓がんは0から5年、食道がんや膀胱がんは6から10年、肺がんは11から15年、 そして胃がんは21年以上だといいます。

お酒をやめると食道がんのリスクが軽減

お酒もガンのリスクを高めます。「酒は百薬の長」というのはもはや死語、近年は一滴も飲まないのが一番健康的ということになっていて、お酒が好きな私は非常に肩身が狭いです。中でも、飲酒で顔が赤くなる人の深酒が一番良くないと言います。 

お酒に含まれるエタノールは、肝臓で発がん性のあるアセトアルデヒドに分解されます。これは肝臓内で酢酸に分解され解毒されますが、分解する力が十分でない人がお酒を大量に飲むと、アセトアルデヒドが体内にたまり、これが血管を拡張させて顔を赤くすると同時にがんのリスクを高めるのだそうです。 

お酒の害はデータでも裏付けられています。男性の大腸がんの4分の1の人が、1日あたり 23g以上のアルコール摂取が原因と推定されています。とはいえ酒好きの人が、いきなりお酒を禁止するのはいかにもつらい。 なので飲んでもほどほどにすべきでしょう。

ビールはロング缶1本、 ウイスキーはダブル1杯、ワインはグラス2杯、 チューハイは1缶にしましょう。

膵臓がんのリスクも70%減らせる

がんになりたくなければタバコもダメ、お酒もダメ… 何やら人生が無味乾燥なもののように思えて来ますが、次は「食」についてはどうでしょうか。これについては 食の選び方や組み合わせ方で、がんを遠ざけられるかもしれないというから実践のしがいがあるのではないでしょうか。

昔は「焦げた部分を食べると癌になる」と言われてましたが、今では全く根拠がないことがわかっています。また肉を食べるとがんになるとも言いますが、今はさほど気にしなくていいのだそうです。私たちの平均的な摂取の範囲であれば、加工肉や赤肉が発がんリスクに与える影響は少ないと言えます。

しかし、ベーコンやハムなどの加工肉などを毎日食べているようなら、2~3日のうち1食に減らした方がいいと思います。毎日牛肉や豚肉を食べている人は、2日に一度は鶏肉や魚に変えるといった工夫をしてみてください。

魚に関してはがんのリスクが下がることを、多くの研究結果が示しています。特に魚介類から摂取した「オメガ3脂肪酸」が膵臓がんの発症リスクを低下させるというデータが近年出ています。EPAや DHAは鯛やヒラメ などの白身魚より、サバやイワシ、アジ、サンマなどの青魚に豊富に含まれていることが分かっています。

魚の他にも味噌や納豆などの大豆食品は、がんの死亡リスクを下げることが分かっています。大事なのは食事の多様性。大豆食品や魚介類、野菜、果物、海藻、キノコ、緑茶など色々な素材を少しずつ取る。 これががん予防の面でも効果的なんだそうです。

ギリシャや南イタリアなどの地中海沿岸で取られている「地中海食」も和食同様、野菜や魚介など多様な食材によって構成されています。その中で中心的な食材であるオリーブオイルには、強力な抗酸化作用や抗炎症作用があり、がん予防にも有効であると考えられています。

歯磨きを生活習慣の一部に

歯磨きには虫歯や歯周病を防ぐ効果があるだけでなく、がん予防にも大いに役立ちます。 1日に2回以上歯を磨く人は1日1回の人と比べて、口の中や食道がんにかかるリスクが3割ほど低くなることがわかっています。 逆に全く磨かない人のリスクは、1回磨く人の1.8倍、2回の人の2.5倍にもなっています。

歯磨きをする際のポイントは、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することです。 表面の歯磨きよりもこちらの方が重要で、歯周病を防ぐという意味では歯垢が溜まる歯と歯の間をきれいにするのがとても大切です。 

歯周病の原因となる歯垢は細菌の塊で、その中には発がん性物質のアセトアルデヒドを作るものがあります。それが血液の中に入ると、膵臓がんのリスクなどが上がってしまうのです。


以上、いろんな角度から「がんの防御」について考えてきましたが、このような知識を実践したからと言って、がんにならないわけではありません。

でも、普段の何気ない生活の中で、がんを抑制する効果があるということは、頭の片隅に置いといた方がいいと思いますよ。

2 COMMENTS

タバコも酒もやるしなぁ💦

日本人の国民病なんだってさ~💦 怖いよね~
その12か条、 守れる自信がない💦
なんか制約されると、人生がつまらなくなっちゃうようで~💦
でも、がんばろうっと!

痛いのはヤダ

怖いなぁ。でも60年以上生きたからまぁまぁだと思います。
12ヶ条、子ども達に教えます😆👍

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