10月1日「セブン&アイ・ホールディングス」が米投資ファンド「フォレスト・インベスト・グループ」へ、子会社であるそごう・西武の売却に踏み切ったことはテレビでも皆さんご存知だと思う。
フォートレスは8500万円でそごう・西武の株式を譲渡されたが、その買収資金として三井住友、みずほ、三菱UFJのメガバンクから総額2300億円のつなぎ融資を受けていた。セブン&アイはそれを元手にそごう・西武の負債などを一掃しおさらばした。
一方でフォートレスは家電量販大手「ヨドバシホールディングス」に西武池袋本店やそごう千葉店、西武渋谷店の土地や建物の一部、そしてそごう・西武の子会社の株式を3000億円で売却する。さすがハゲタカファンドのやることだ。フォートレスは一瞬にして差し引き700億円もの荒稼ぎを企てた。
フォートレスの日本代表は「引き続き西武の経営陣を支援してまいります」とのコメントを発表し、あわせて今後、西武池袋店本店を中心に改装費用として600億円を投じることも明らかにした。 当面西武の全国10店舗は維持される見通しだが、しかしそれがいつまで続くかの保証はないのです。
故・堤清二氏が率いた「セゾングループ」の中核企業だった西武百貨店。バブルの崩壊とともに経営危機に陥ると「第一勧銀」の管理下に置かれ「西友」「良品計画」などのグループ企業が切り離された。そして業界再編が一気に進められた。
「そごう」との経営統合。それを皮切りに「大丸」と「松坂屋」「阪急百貨店」「阪神百貨店」などの合弁が相次いだが、セブン&アイがそごう・西武を子会社化したのは2006年の6月のことだった。しかし消費者の百貨店離れは加速する一方だった。
そごう・西武は23年2月期まで4期連続の赤字で、経営不信を脱することができなかった。そこで手を上げたのがハゲタカファンドだ。
そごう・西武の行く末は今後どうなるのか。フォートレスというハゲタカファンドが そごう・西武を買収した目的が、ヨドバシカメラの「大家」になることだけにとどまるはずがない。
元々ヨドバシカメラは、百貨店跡地の再開発が十八番だった。これまでも神奈川・川崎駅前の西武百貨店や横浜駅西口の三越などの跡地に出店するだけでなく、複合商業施設として生まれ変わらせてきた。
大阪駅北口に立つ地上35階地下4階のヨドバシ梅田タワーには2000億円を投資し、ヨドバシの店舗や1000室を有するホテル、200のテナントが入居する総合商業施設を完成させた。
ヨドバシとタッグを組みつつ、西武池袋本店を拠点にした池袋駅東口という一等地の再開発。フォートレスの本当の狙いは、池袋の再開発にある公算が大きい。
結局ハゲタカファンドは、百貨店の再生なんかには関心がないのだ。資本の論理を振りかざし、さらなる利益追求に邁進するという、本来の目的以外何もないのだから。
へぇ~ お世話になった施設が結構ありますね~👀
お金持ちがやっていることは、理解に苦しみますが、利用者の気持ちを考えて欲しいですね💦
ハゲタカだか? トンビだかわからないけど、雀の涙のおこぼれでもちょうだいなぁ