「ところでさ〜マスターは、この歌が自分の事って解ってるの?」と路子はスジンに聞いた。スジンは飲み掛けのハイボールを喉に流し込むと「どうかな…?」と意味深な言い方をした。
「ねぇアッパ。いま韓国でヒットしてる歌、聞いた事ある?」と高校生になったオギがボスに聞いた。インターネットを開いていたボスは娘の話に「いや、知らない」と答えるとオギは「ちょっと見せて」と言ってマウスを動かして『ハヌルの独り言』と言うページを開いた。
ボスは驚いて「おいおい…」と言ってマウスを奪おうとしたがオギは「もうアッパ、時々ハヌルヌナのブログ覗いてるの知ってるんだから…ほら、この歌よ」と言って画面をクリックした。静かなバラードが流れて来た。
🎶내가 조금더 철이 들었더라면
이것이 바로 사랑인줄 알았더라면 🎶
「この歌ハヌルオンニが作ったんだって…何かさ〜これ、アッパとの事を歌ってるんじゃない?」ボスは無言で聞いている。そしてボソリと「良い歌だな」と言ったきり目をつぶった。
(ふ〜ん…聞くんだラブソングを…あ〜…あの手紙のせいかな?)
何日か前にボス宛に届いた1通のエアメールの存在をオギは知っているのだった。そして送り主が誰なのかも…
「それで結局、2人はどうなったんですか?」誰もが思う質問を娘の操がスジンにした。その時、勝手口からボスが戻って来た。「もう、ボス〜どこ行ってたのよ」と路子が声をかけた。
ボスは何も言わずに荷物を置いた。「ギィ」と扉が開いた。一同が入口に顔を向けた。そこには子供を抱いた綺麗な女性と、子供の手を引いた若い女性が笑顔で立っていた。
スジンが笑いながら「これが答えだよ」と笑った。春江は入って来た女性とポスターとを見比べて「も…もしかして…」と驚いて言った。
「スジンお前、またくだらない事言ってないだろうな」とボスが言うとスジンは「いや」と言うとニヤリと笑った。そして「オギ、そして子供達も大きくなったな」と若い女性に声をかけた…
ボスオッパ。
あれからもう何年もの歳月が流れました。あれから私、頑張って仕事をやったのよ。映画やドラマ、歌も頑張って…オッパも見てくれたのかな?それでね…私…やりたい事は全部やり尽くしたみたい…あとやりたい事は一つだけ。
え?何かって?
それはね…女の子なら誰もが持っている夢よ。それを実現する為に今、最後の仕事を頑張っています。
オッパ!
サンホアボジも謝ってましたよ。オッパに悪い事したって…お互い色々あったけど、笑って会える日が来ると信じてます。その日を心待ちにしながら…それじゃ…
PS: I Love you…
本当の終わりです。
【スマホ小説】ボス 1
やるじゃん〜やるじゃん〜
小説はこうでなくっちゃね😘🙆♂️
ありがとう〜👍 これでやっとスッキリした〜👌
でも、終始カッコいいな〜ボス👍
モデルはだれなの? こんな人生最高じゃん😊
末永くお幸せに🎵
亡くなったボスの奥さんも天国で喜んでるだろうね。
残された家族が幸せに明るく生きていけたことがなにより。
めでたし、めでたし。
続編はいつから?