最近は60代の芸能人の自殺のニュースを目にすることがある。メンタル面の要因が指摘されているが、そういえば最近「実家の父の元気がない」「友達の元気がない」と、急に不安になった人もいるのではないだろうか。
全世代の自殺者のうち、60代以上の自殺者は約35%を占める。その中で5人に1人はうつ病が原因だという。特にこの頃は、新型コロナの影響も大きいと聞く。
どんな人がうつ病に陥りやすいのか
高齢者にとって一番の喪失体験は「身近な人の死」。 中でも配偶者の死がストレス要因としては最も強いという。次に挙げられるのが「役割の喪失」だ。男性は退職後、 女性は子供が独立した後に、それぞれ目標や生きがいを失うケースがある。そして「健康の喪失」。昔はゴルフでラウンドを回れたのに最近は回れなくなった、といった体力や気力の低下が原因でうつ病になる人がいる。
うつ病のサインにはどんなものがあるか
一番自覚しやすいのが、睡眠障害と食欲の低下だ。朝早くに目が覚めて二度寝ができない「早朝覚醒」や、夜中に何度もトイレに起きてしまう「中途覚醒」などの睡眠障害。また食が細くなった、ご飯を美味しく感じなくなったというのも要注意だ。
毎日見ていた新聞やテレビを見なくなるといった興味関心の低下や、日課の散歩に行かなくなるなどの意欲活動性の低下、会話や笑顔が減り、ため息が増えるといった症状が出る。そういう場合には早めに病院に行った方がいい。
高齢者にとってうつ病の厄介な点は「認知症」に間違われるという点だ。認知症の場合には良いことも悪いことも無関心になることが多いが、うつ病の場合には良い事に対しての関心はなくなり、悪いことに対して過剰に関心を示すのが特徴だ。物忘れがひどくなったと自分から訴えてくる場合は、うつ病の人が多いのだ。
うつ病の治療法は
ではうつ病になったら、どんな治療法があるのだろうか。軽症から中等症にかけては認知行動療法や精神療法、抗うつ薬などの薬物療法といった選択肢がある。男性の場合には男性ホルモンの補充療法などもある。
そもそも高齢になってうつ病というのは防止できるのだろうか。規則正しい生活や運動といった生活習慣が第一だが食事にも配慮したい。
青魚やナッツ類に多く含まれるEPAやDHAと言った、オメガ3不飽和脂肪酸がうつ病に効果があると言われている。
だがうつ病は誰でもなると思った方がいい。うつ気味の人に対して「しっかりしろ!」と叱咤激励するのがこの病気には一番良くないと聞く。ただでさえ悲観的になっているので、症状が悪化することもあり得る。意見を言うのではなく相手に寄り添って共感したりいてくれると助かる。
「いつまでも元気でいてね!」と声をかけることは薬以上の効果があると言う。
「うつ病を自覚して、多少回復してきた」という時期が一番危ない時期だ。くれぐれも油断せず、周りがしっかりとした対応をし、高齢者うつのサインを見逃さないことが大事である。
これまた~ 怖い話~👀💦
最近やっと「うつ」から解放された身としては、耳が痛い~💦
もう二度となりたくないもん~ 「うつ」💦
けっこうしんどかったよ~🥶