【投稿】進化する男性用「機能性肌着」

冬は暖かく夏は涼しく洗えば速乾。そんな肌着を愛用する人も多いが、今では姿勢矯正や男性の悩みを軽減する肌着も続々と登場している。今日は私たちの暮らしの快適さを大きく向上させる「機能性肌着」について紹介しようと思う。

肌着の購入や管理は、洋服に比べて後回しになりがちかもしれない。選ぶ基準も着心地が良くて清潔であれば十分と考える人も多いだろう。しかしいま肌着は、暖かさや冷感のほか、消臭、汗対策、フェムテック、メンテックなど個人的な悩みを軽くしてくれるほか、見栄えを良くしてくれる機能も続々と登場している。

体と洋服の間の隙間に入る肌着一枚でも、着こなすことによって「生活の質」も変わってくるのだ。

まず「洋服の青山」を運営する青山商事は、スーツ姿をスマートに見せる「コンプレッションインナー」を発売している。つまり加圧のある肌着で、背中の筋肉への圧着と、骨盤を安定させる設計によって、背筋が伸びるという。

スマホをしすぎて姿勢が前傾しがちな人にも、背筋をきれいに維持するインナーで、スーツの装いをより美しく見せることができるということだ。気持ちを引き締めて自分自身を高める効果も期待できるかもしれない。

肌着への注目はスーツを着る場面だけではない。今やカジュアル化が進み、ポロシャツや T シャツで働く人が増加しているなか、グンゼの「in.T（インティー）」という下着は、男性向けのインナーTシャツだ。特に今は若い人は、Tシャツの下にインナーを着ることが常識化している。 

インティーは Tシャツの襟からはみ出さないように、襟ぐりを横に広く、鎖骨の下まで大きく開いている。生地は薄めで、ストレッチがあるなめらかな質感になっていて、ベージュ系の色の人気が高い。

そして男性用の下着でも「汗取り」の機能がある。汗をインナーで吸い取るのだ。汗染みのできる位置を研究した結果、パッドはやや前側に付いていて、脇の下にフィットするように設計されている。

汗の話から続けて「尿じみ」対策にも言及しないといけないね。社会の高齢化と共に男性特有のお悩みを持つ方が多くなっている。尿漏れは高齢者に特有と思われがちだが、実は若者も悩んでる人が少なくないという。

ベイシアの「リクリーンインナー」は、尿漏れパットはついてないが、尿を素早く吸収して乾かすことに重点を置いているインナーだ。 不快感をなくすための一秒吸収が売りで、水分を吸うと布上で拡散してすぐ乾くそうだ。

またグンゼにも「ちょい漏れ」対策の「イケオジパンツ」というのがある。三層構造になっていて、ちょい漏れした尿が染みても戻りにくく、収まり具合が良い快適な穿き心地を実現しているという。

ちなみにグンゼは肌着メーカーのイメージが強いが、プラスチックフィルムの分野でも活躍している。きのこやピザ など食品の鮮度を保ちながら、輸送や保存ができる包装用プラスチックフィルムの製造に強いメーカーだ。

これからどんな下着や肌着を買うべきか。夏向けの冷感や汗対策の肌着は、通年タイプに近い形で活用する時期が長くなりそうだ。これから夏にかけて、新商品が続々と発売されるので、男性陣もぜひ注目していきたいと思う。