【朝鮮総聯】ウリハッキョに“南北統一”教育を禁じる指示 

産経新聞の「朝鮮学校に“南北統一”教育禁じる指示　総連内部文書　韓国との平和統一放棄で」という記事を読む。記事は産経新聞が入手した総聯の内部文書の内容だ。

この文書は、今年１月の金正恩氏の演説で、韓国を「徹頭徹尾、第１の敵対国」と呼び、南北統一の放棄を表明したことを受けての総聯中央の内部文書だ。総聯は北朝鮮政府の動きを踏まえて「対韓政策路線転換方針の執行について」と題する内部文書を示したそうだ。

文書では「傀儡(韓国)らを同族と誤認しうる学習資料、編集物は一切使わない」と明記され、朝鮮学校の指導で、韓国側を意味する「南朝鮮」や、朝鮮半島全体を指す「三千里」や「自主・平和統一・民族大団結」といった表現も「一切使用しない」と指示。

校歌も、南北統一を思わせるような歌詞を歌わないように要求。書籍や旗、Ｔシャツなども含めて、朝鮮半島全体が描かれた地図の使用も禁じている。また「既に発行された祖国統一関連の出版物は、そのままにしておくものの、教育と学習においては一切使わず、今後再び出版・発行する際に全面修正する」としているそうだ。

総聯はいままで「祖国の自主的平和統一」を綱領に掲げ、ウリハッキョでもその方針の下で教育が行われてきた。高校の社会科教科書では、韓国社会や南北統一に向けた今までの歴史や活動が手厚く記述されている。それは私たちの目指す道は、北でもない南でもない「統一朝鮮」を実現するために学んでいるという目標を掲げてのことだ。

記事によると、同胞の中には韓国籍の総聯関係者も多く、総聯内部では本国の方針転換に対する抗議の意見書の提出が提案されるなど反発が目立っているという。ウリハッキョの保護者の一部からは「日本の学校に通わせる」との声も上がっているという。今後は児童生徒数の減少によって増えている学校の統廃合の動きが加速する可能性もある。

こういう情報を、総聯内部でいち早くリークする人がいるんだろう。はっきり言って産経新聞の朝鮮総聯に関する内部文書は信憑性がある。

この頃の北の政策をみても、若い指導者が故に、政治の決定のプロセスが極端にブレまくるのを感じるのは私だけだろうか。

アメリカのバイデンやトランプ、ロシアのプーチンみたいに、もうちょっと老練な政治家になれないだろうか。幹部から「マンセー」を叫ばれ、自分の愛娘を連れ回しては、有頂天になっている若い指導者を見ると腹が立ってくる。

政策失敗の責任を末端の役人や幹部たちのせいにし、𠮟りつけたりする様を見てると、この国の未来はないと悲観してしまう。そして極端な政治決定をに対して、幹部たちは反対すらしないのだ。そしてそのとばっちりを受けるのは、末端の組織の役人と人民だということをこの若い指導者は分かっているのだろうか。

そして日本ではその「お言葉」を、そのまま実行するだけの総聯中央。腐りきった総聯の組織内で、ちょっとマシな政治家は現れないだろうか。 まあ期待するだけ無理かもしれない。