仁王山の麓にある自分の家の風景を描いた「仁谷幽居図」である。のどかで静かな風情ある雰囲気を、とても柔らかく暖かく描いた絵だ。時期は真夏の日、自室で窓を開け、書籍を読んでいる自分を描いた自画像的な山水画なのかも知れない。
この絵のタイトルである「仁谷幽居」は鄭歖が住んでいた家の名前で、現在の鍾路区玉仁洞の軍人アパート付近という。鄭歖はこの場所で52歳から84歳の死に至るまで、自分の家の名前を「仁谷幽居」または「仁谷精舎」と呼んだ。「仁谷」というのは村から遠く離れた孤独な家という意味で、「精舎」は心身を研磨し、学問を伝授する家という意味だ。
仁王山の裾にあった鄭歖の家の庭には、柳と桐の樹が広がり、当時の朝鮮の自然な庭園風景を存分に醸し出している。 また自宅の塀に囲まれた低木は画面の前を飾り、奥行き感がある。 そんな中、窓の外を眺めている鄭歖の姿がとても優雅で、絵全体に静けさと鄭歖の才気がいっぱいに広がっている。 たぶんこの時の鄭歖が、人生において一番幸せだった時ではなかったか。
裏山を背景にして東屋を配置、庭に桐や柳を配置した絵は、当時の文人画家が好んだ画風の一つだが、 この絵も基本的にはそのような構図で描かれており、絵全体の雰囲気も当時の文人たちが好んだものと一致している。しかし鄭歖は、これを単に模倣するのにとどまらず、独自の画風で描いている。
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こういう絵を見ちゃうと、「晴耕雨読」を感じちゃうなぁ~😘
老後は、どこか静かな場所で、ゆっくり読書をしながら過ごしたいなぁ~💕
文在寅さんのように、本屋さんも良いな~💕
今から貯金しておかなきゃ~💰
うーん、画の事はさっぱりわからないけど、偶然ここにも仁王山。🤭