いま人気の「マッコリカップ」調理に最適のアイテムだぞ

料理を作るには、料理の素材や材料も大事だが、調理道具も大事だ。包丁やまな板はもちろんだが、手頃な値段で買えて、軽くて使いやすく、しかも収納がしやすい道具が一番だ。

そんな一石三鳥の条件を兼ね備えた道具の代表的存在が、いま脚光を浴びている。それがマッコリカップだ。

マッコリカップとは、韓国映画やドラマを見るとよく出てくる、韓国のお酒マッコリを飲むためのカップ。これを調理道具として使い始めたのが、実は料理研究家のコウケンテツさんだという。

韓国料理は材料が多く「五味五色」といって、料理一品に５つの味と５つの色を入れるという考え方がある。なので薬味もたくさん使う。 そんな時にマッコリカップにそれぞれの材料を入れて使うと、すごく使いやすいという発見をしたそうだ。

韓国でマッコリカップは、マッコリを飲むための道具であって、料理の下ごしらえをするための道具ではなかった。しかしこの使い方がいつの間にか韓国でも評判になり、一時期は、南大門市場と東大門市場からマッコリカップがなくなったといううわさもあったという。

調理する時に、必ずでてくる野菜くずや玉ねぎの皮などは、その都度ゴミ箱に捨てずに、マッコリカップに一時保管し、まとめて捨てるようにすると、ゴミ箱まで運ぶ動線が節約でき、調理がはかどる。

私が特に重宝しているのは、少量の合わせだれを作ったり、炒め物のたれを作る際にマッコリカップを使うことだ。マッコリカップにたれを作って、野菜にかけて全体をよく混ぜ合わせれば即席チョレギやナムルになる。火にもかけられるので一人用の鍋にもなり、ビビンバやスープの器にも変身するのだ。

マッコリカップはキャンプでもひそかなブームになりつつある。シェラカップにもよく似たマッコリカップはなんとなくレトロで、懐かしい雰囲気が人気に拍車をかけている模様だ。

鍋や調理ボウルにもなるし、また取り皿としても使えるマッコリカップ。ぜひ使ってみてください。