春のうららかさを感じよう

3年12班の愉快な面々 7

5月に入りクラスの雰囲気も大分落ち着いて来た。班長のHソンはそろそろクラスとして何かやろうと思っていた。「Gチ、ちょっと…」と組織部長になったGチを呼んだ。C子と話していたGチは「おう、何だ」と近づいて来た。「Mリもちょっと」と宣伝部長も呼んだ。

「そろそろクラスも안착したから、何かやろうかと思うんだけど…」「そうね、最初の頃のあのギクシャクした雰囲気も和らいだし…」とMリ。「何かってどんな事を考えてんの?」Gチが聞いた。
「う〜ん、難しい事じゃなくてさ、何かクラス全員で取り組める目に見えて成果が解る、そんなもの。なにか無いかな?」

3人が考えてる所にお調子者のC子が「なにしてんの、難しい話〜?」と割り込んで来た。「お前はいいの!難しい問題だから…」とGチが追い払おうとすると「ちょっとGチ!C子、実はね…」とMリが説明を始めた。「な〜んだ、そんなの簡単じゃん。」3人はいぶかしげに聞いた。

「良い案ある~?」「無欠席運動やればいいんじゃない?」C子は得意げに言った。「あっ!」と3人は声を上げた。(高校では難しいと思ってたけど、確かに解りやすいし、成果が目に見える!)これで決まった。

早速3人は担任の金先生に報告した。「ほう、無欠席運動か…面白いな。何よりあのC子が提案した事に意味があるな。よし、やってみよう!」と話は決まった。その日の終礼で運動が確認された。

帰路に着いたGチはクラスの皆と歩きながらも、色々考える事があった。Gチは元来漢気おとこぎがあり義理人情に厚い。単純だが強面、純粋だが腕力は強い。高1、高2の時は、どちらかと言うと悪い?部類に属する学生で、喧嘩では結構名が通っていた。しかし高3に進級して最後の学生生活と言う事、始業式での先生の言葉、初めての男女共学…諸々の環境の変化で自分も何かしようと始めたのが「皆勤賞」を取る!と言う事だった。高2までは「遅刻魔」と言うあだ名がつくほど遅刻が多かったが高3進級以降、遅刻は1回も無い。

そんな姿を見て担任の金先生はGチを教員室に呼んだ。「Gチ、高3になって頑張ってるじゃないか、何かあったのか?」Gチはちょっと考えて「最後だし、卒業式で2回名前を呼ばれようかと…」それを聞いていた他の先生達はびっくりして「本当か?すごいなGチ、お前ならやれる、頑張れよ!」と肩を叩いてくれた。先生達からこんなに褒められた事がないGチは照れながら「はい」と答えた。

その姿を見た金先生の腹は決まった。「Gチ、お前組織部長やれ!」「え?いや、無理ですって、出来ませんよ。今まで遅刻ばっかりでこれからどうなるか解らないのに…」自信がなかったし恥ずかしさもあった。

「いや、お前なら出来る。今のお前なら組織部長を充分任せられる。ヨシ、決まった!」先生はニッコリ笑った。

「組織部長亅と、반총회でクラスの皆に発表された時、意外だったのは皆が賛同してくれた事、特に女子が手を叩いて喜んでくれた事だった。

(こんな俺を応援してくれる奴等がいるんだ。)クラスの仲間の顔が浮かぶ。不思議なのは、そこに女子の顔もある事だった。(男女共学…우리반か…)

「お〜いGチ、早く来いよ。置いてくぞ。」ヤマト頭のM道が呼んだ。
「おう!」
Gチは輪の中に入って行った。

3 COMMENTS

日常だよね~👀

そうだよね~ 最後くらい頑張らないとね~皆勤賞💓
それで? それで? 愉快な話はいつ頃?

愉快愉快💕

やってたよね~
100日❗とか200日❗とか。きらいだったわ~あれ。
まぁGチ君達が盛り上がるなら良いよ👍😊がんばれ~💕

普通生

かぎりなくレベルのひくい「運動」でした。

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