春のうららかさを感じよう

おかしな娘のオモロイ話(23)ー1か月検診

赤ちゃんが産まれると、生後四週間目に1ヶ月検診がある。カレンは 1月生まれだから1ヶ月検診は2月の真冬。

カレンの1ヶ月検診を目前に控え、私はインフルエンザにかかってしまった。発熱 40度。子どもたちを連れて実家に逃げ込む。さいわい子どもたちの世話や私の介抱は実母と実父が完璧にこなしてくれた。

問題はカレンの1ヶ月検診である。産院に問い合わせると代理人を立ててでも赤ちゃんだけはその日に受診してほしいとの こと。代理人… 誰にしようかなぁ?新生児に慣れていない夫では少し不安。なので母にお願いした。当日、持ち物を準備万端に揃えて母にカレンを預ける。寒いのでモコモコのクマさんのロンパー スを着せた。 私は実家の布団でお留守番。

母が産院で受付を済ませる。カレンはとてもお利口さんだったので、全然泣かない。取っ手がついてるタイプのゆりかごの中で終始ご機嫌だったようだ。検診を終えて母とカレンが帰宅。

私:ありがとう。どうだった?
母:カレンとってもお利口さんだったよ。全然泣かないですぐに終わったよ

クマさんのモコモコのオーバーオール。可愛いと思っていたのだが、それは息子に着せた時の話。茶色のモコモコクマさんは、どうやら女児には不似合いらしい。白いウサギさんでも買ってあげたら良かったかな。でも、お下がりでこと足りるしなぁ。

母いわく、周りはみんなとってもかわいいウサギさんの服や、明らかに女児だとわかるものばかり着せられているのに、うちのカレンは茶色のクマに青色のゆりかご。女の子らしさが皆無だったようだ。

話を聞きながら、私は笑いだしてしまった。
私:周りの人、驚いただろうね(笑)
母:ホントよ!カレン、可哀想に…

いや、そこじゃないよ。 私が笑い出してしまった原因は母のほう。今や高齢出産なんて、いくらでもあり得るから。私の罹患情報をまったく知らない周りのマ マたちからしたら、カレンを抱っこしてる母を見て「な、なんと! ご高齢で出産されたんですね。。。」 と絶句したことだろう(笑) でもちょっと 高齢過ぎないかい?

さらには高齢で産んだなら赤ちゃんを孫のようにかわいがるかと思いきや、抱かれている赤ん坊はボロボロのお下がりのクマさんのオーバーオール姿で女の子っ気ゼロなのである。まぁ、そんなこと思う性格の悪いママなんて私くらいだろうだろうけど。

私:まぁ手順は分かったんだし、もう三番目が産まれても行けるね。
母:冗談じゃないわよ!!

次にお願いするときは、検診に必要な物と一緒に母のメンツも保てるように赤ちゃんの服や装飾品の品々を調えた上でお願いしようと心に決めている。