【北朝鮮】韓国所有「金剛山離散家族面会所」の撤去作業を開始する

北朝鮮は13日、南北協力基金から約550億ウォン（約58億円）が投入され建設された金剛山離散家族面会所の撤去作業を開始したという。

金正恩総書記は2019年2月、ベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談が決裂した後に金剛山観光地域を訪問し「見るだけで気分が悪くなる汚らしい南側の施設を全て撤去せよ」と指示。その後、金剛山観光地域内の韓国所有資産無断撤去が始まった。

北朝鮮は23年末に金正恩総書記が「敵対的2国家方針」を掲げ、その後昨年4月には金剛山観光地区の韓国政府所有資産である消防署の建物を撤去、また12月には離散家族面会所周辺の関係する建物の撤去、また本館外壁のタイルなどを取り外す作業が捕捉されていた。

韓国政府当局者は「離散家族面会所本館全体の撤去作業は確認していなかったが、先日から外壁の撤去が始まった」「金剛山観光地区の韓国側資産（民間の資産を含む）はガソリンスタンドや発電所など一部は残っているが、重要な施設は全て撤去された」と説明した。

離散家族面会所は離散家族再会の定例化を目的とする地下1階、地上12階の建物で、2008年に完成した。5万平方メートルの敷地に地下1階、地上12階で600人が収容できるイベント会場や会議室などに加え、客室も206室あり最大で1000人以上が収容できるように建設された。

韓国政府は北朝鮮に対して損害賠償を請求するなど、法的な対抗措置を検討する計画だ。

記事は朝鮮日報の記事を参考に作成