今日は国立市の甲州街道沿いに建つ古社、谷保天満宮周辺を歩きます。ここは東日本では最古の天満宮で、亀戸天神社・湯島天満宮と共に“関東三大天神”の一つです。
社伝によれば903年に学問の神様、菅原道真の三男・菅原道武が創建したとの事です。神社は梅の名所で、毎年の受験シーズンには合格祈願の受験生で賑わいを見せます。
鳥居をくぐると下りになります。現地の説明書きによると、甲州街道は17世紀のある時期まで、谷保のあたりでは多摩川の川べり近くを通っていたので、本殿と拝殿は当時の街道に面して、南向きに建てられていました。しかし江戸時代になり、甲州街道が立川段丘の上を通るようになると人の流れも変わり、参道も新しい甲州街道側から鎮守の森を抜け本殿に向かうようになりました。なので昔の裏門から入るような感覚でしょうかねえ。
この神社はもともとは現在の中央自動車道国立府中ICの東側にあったとされますが、その子孫が現在の場所に遷し、1181年に現在の社殿を築きました。府中市日新町2-36の稲荷神社境内には「谷保天満宮発祥之地」の碑が立っています。
またこの神社は「野暮天」(やぼてん)という言葉の由来になったともいわれています。「野暮」という意味は、洗練されてない・イケてないなどの形容で使われますね。イキだとかイケてるの反対の形容でもあります。時代遅れのファッションなどは野暮と見られたり、チャキチャキの江戸っ子からみたらちょっと「ダサい」感覚を野暮と言います。
みなさんもちょっと野暮用で出かけることがありますよね。こうした場合に「野暮用って?」などと聞くのはそれこそ野暮ですよね。
またJR南武線谷保駅の駅名は「やほ」と読みますが、神社はあくまで「やぼ」。「やほ」と読むのは野暮なんです。
谷保方面から国立に向かって大学通りを歩くと、昼時に人が列が並んでいる蕎麦屋さんがあります。この店の「やぼてん」そばもおすすめです。
おすすめは「冷やし谷保天」。大きいエビが乗っかってますよ。
こども達の高校受験、大学受験で行きました。見事合格‼️✨
谷保にあった居酒屋「文蔵」をモデルにして山口瞳は『居酒屋兆次』を書きました.映画版(1983年)は舞台を函館にうつして高倉健,TV版(1992年)は原作どおり谷保で渡辺謙が主演して撮影されました.作品に感化されたわけではないと思うのですが,ひとりで立ち飲みすることが増えました.