節分の夜に食べる恵方巻。今はステイホームのせいで豪華な太巻きに予約が殺到しているそうです。「節分の夜に恵方を向いて願い事をしながら、太巻きを黙って一気にかぶりつくと願いが叶う」とされていますが、私たちが子供の頃ってこんな風習はありませんでした。「恵方巻」という言葉も、まだ知って日が浅いように感じます。
それもそのはず。“恵方巻”というネーミングは広島にあるセブンイレブンの大阪出身の店長がつけたそうです。だけど、コンビニで最初に販売したのは、セブンじゃなくてファミマだそうです。何だかよく分かりませんが、要するに企業の販売戦略だったんですね。
関西方面には「小さい頃、節分の夜に食べた」という人たちがいたそうですので、ごく一部の地方でそういう習わしがあったのかもしれません。ルーツを調べてみると、これまた諸説ありはっきりとしたものはありません。
“大阪・船場で商売繁盛を願って食べた”とか、“好きな人と一緒になりたいと願って若い女性がかぶりついた”とか、“花柳界で遊ぶ旦那たちが、遊女に旦那たちのアレに見立てて食べさせた”という下ネタ話まで。だけど、これも古い寿司業界のチラシや海苔業界のチラシに書かれてあったものだそうで、ここでも企業戦略がうかがえます。
要するに恵方巻のルーツを詳しく知る人はいないんです。民族学者も歴史家も誰も詳しく知らない風習。みんな 「こんなルーツかな?」ぐらいの曖昧さなんですよ。でも、いいじゃありませんか。新しく生まれるのも始まるのも、広まれば文化や風習になるんだから。
さて、今年の恵方は南南東。節分の夜にぶっとい恵方巻きにかぶりつきながら、今年は何を願おうかな。
関西発だとは聞きました。
因みに京都は鰯も一緒に食べます。
何故だかは解りませんが…
我が家では手巻き寿司をします。
恵方を向いて一本丸々を無言でかぶりつく…
毎年の恒例です。