55歳になった頃、私は胃がんになりました。 原因不明の発熱がいつも続き、市販薬や粘膜強化のサプリメントで紛らわせていましたが、さしこむ痛みと食欲不振に悩まされるようになり、大好きなお酒も飲めなくなって、飲み会の席でも口元にグラスをつけて唇を湿らせるのがやっとでした。
よっぽど悪いのかと不安になり、生活習慣病検診で久しぶりに苦手なバリウムを飲みました。すると検査結果で「胃潰瘍の疑い」があり、すぐ近くの病院へ。 胃カメラ検査で「胃がん」と診断され、治療できる病院を紹介されたのです。私は頭の中が真っ白になりました。「私、死ぬのかな…」と。
会社の上司に報告し、周りに心配をかけたくないので、内緒にして欲しいと頼みました。数日後、消化器内科で再度胃カメラ検査を受けると、またしても「胃がん」とはっきり宣告され、診察室を出た途端に、私は血の気が引いて倒れてしまいました。
手術までの1ヶ月半が最も精神的につらかった。休職中の仕事や手術費用のこと、もとの生活に戻れるのか… などと不安が募ってしまい、造影剤の副作用でじんましんが出た時は、悪い予感が頭をよぎり、ベッドで一人泣きました。
でも信頼できる主治医と出会えて、手術が怖くなくなりました。先生からは「根治のための治療を目指す」と言われ、「5年後に元気に60歳を迎えましょう」と 。 私も命を預け安心してお任せしようと思えました。
手術で胃の8割を切除しましたが、術後の経過はよく、人間の治癒力には感動すら覚えました。そして2週間の入院生活では、自分と向き合う大切な時間を過ごせました。退院して一番感じたのは、目の前がパーッと明るくなる瞬間があり、自分にとって何が大切なのか、信頼できる人は誰かということも、明確に見えてきました。
胃がんの病名を家族に伝えた時、オモニは泣きませんでした。持病を抱えながら毎日病院へ送ってくれたオモニへの感謝の気持ちは、今でも忘れません。手術後、職場に復帰して変わったことは、自分の体調を職場のみんなに、正直に話すようにした事です。
休職前は、誰かに迷惑をかけてしまうとか、自分の仕事をほかの人に任せるのは申し訳ないと考えていたけれど、一人で頑張りすぎなくてもいいのかなと。 少しだけ周りの人に甘えることができるようになった気がします。
日々の生活も無理をせずに、心地よい時間を楽しもうと決めました。 胃がんの手術から5年経った時、主治医の先生から「卒業おめでとう」と言われました。
いま私が働き続ける理由は、家族を守りたいという思いと、大好きな同級生と来年の同窓会で会えるという気持ちが大きいと思います。
私なりに来年の同窓会に向けて体調を整えて、何でもない“ふつう”のことを大切にかみしめながら、日々働き続けたいと思います。
(匿名女子)
よく頑張りましたね👍 まだまだ楽しい事がいっぱいありますから~頑張りましょう💕
普通に生活できるありがたさを、もう一度噛みしめて日々を大切にして行かなきゃ😊
来年の東天紅が、本当に楽しみですね💕
病気になって初めて気づく健康のありがたさ…。
この頃は身に染みて感じています。
私は41才の時に「がん」になりました。今でも病院通いとは縁が切れないけど、”ふつう”に生活しています☺️
がんの宣告を受けたら人生が変わるとか、全く別の人生を歩みはじめるとか、元気なときにはそんなふうに考えてた。でも実際になってみると、そんなオプションはない…。今まで生きてきた自分以外にはなれない、よほど才能に恵まれた場合や家族や生活の面で制約がない場合を除いて、ある枠(現実)で生きるしかない…ただ現実を見つめながら、それでも希望を捨てないということではないかと自分自身をなだめ励ましてきました。
今日という日は一日しかないわけで、そうやって考えれば”ふつう”に過ごす毎日が特別だと思ってます😌