ハナが〈품〉に勤めて十日が過ぎた頃だ。その日出勤すると、アガシ同士の喧嘩の真っ最中だった。アラフォーの언니が 「니가 왜 내 손님이랑 밥을 같이 해 ⁉」と怒鳴っているし、言われてる方は小バカにしたようにふてくされている。ママは知らんぷりだ。
でも언니がビンタをしたので、ハナは止めに入るしかなかった。二人の争いは中断したが、気が済まない언니の怒りはハナに対する八つ当たりに変わる。「너도 조심해. 까불면 안봐준다.」と吐き捨てるからたまったもんじゃない。
納得出来ない気分のままハナは仕事に臨む。開店と同時に数組の客が入ってきたので今日も〈품〉は賑わいそうだ。ハナが最初についたのは日本のお客の席。彼らは日本語のやり取りが出来るハナをありがたがったし、綺麗な人でラッキーと嬉しがる。
彼らの提案で王様ゲームが始まったが、楽しくないし、つくり笑いも疲れるし。でも王様の命令でハナはスマホの番号を教えた。また新たな客が入って来たのでハナはママの指示でその席へと移動する。その席のお客を見て途端に笑みがこぼれてしまう。
로영주と홍창영だった。로や홍もミス박との偶然のビックリ再会を歓迎してるようだ。로はすかさず「アガシしてたの?」と小声で聞いた。彼女はここではハナと呼んでと言いながら、準備してあった言い訳 〈영국에 류학하고 싶은데 그 돈 벌자고 가게일 해요.〉と応じた。
雑談の途中、さっきの席からハナの電話番号をゲットした男がやってきて「홍さんいつもお世話になってます」と挨拶した。홍も「あっ松山さん、どうもです」と返しながら握手した。松山はハナに「今度、食事しましょうね」と言い残し、その場を離れた。
店内はすでに満席だ。アガシの数が足りないので店長が로たちの席についた。店長は二人に「형님들 진짜 오랜만입니다. 시골에 계시는 성남씨도 잘 계시겠지요」と言うからハナは驚いてしまうが、表情は変えないように努める。로は「え〜っ⁉ 장교 この店にいたんだ〜」と笑いながら使い古された言葉で「멸공!」と敬礼する。屈託なく店長を장교と呼ぶぐらいだから随分前からの知り合いみたいだ。
로は김の話をどう会話におりまぜようか思案してたし、それこそが来店の目的だったから(掴みはOK)とほくそ笑んだ……
続く
홍さん、上野の가게に出没しましたね?창영はマサヒロ?(笑)
もしかして로さんもエージェントですか〜?だんだんオモロイ展開になるね〜
「ローサん、あなたもか❗」笑笑
騙し騙されて、誰が敵か味方か、大どんでん返しの裏切りとかもあるのかな~
スパイ物が大好きです💕楽しみ~👍掃除のおばさんで良いから登場させてーー🤣🤣
そうなんです。わたくし高尾登山もあなた方に対する諜報活動の一環で登らせてもらってます。笑笑
おれか〜〜〜〜〜い👌🎃上野だし
私も出して、群O商店
はっはっは🤣高尾山登った人の中にジェームズを監視してる人がいたかもよ🤣
手袋無くしたり切符無くしたり、あの天然も演技だったりして❗🤣 実はもりもり元気な諜報員で今頃腕立て腹筋で鍛えながらスマホ覗いてるかもーーーー🤣
なるほど彼女が本丸◉か。たしかにあの日の行動に幾つか不自然な点が…。
新たに持ってたあの二本の登山スティック、実は護身用だったのかどうかは定かでは無いが。
またみんなといる時は気だるそうに登ってたけど誰もいない所ではスキップしながら急な斜面を登ってた様な。あれは幻か?
정◯さん要注意だな。