ハナは松山に電話をかけて、新しいスマホに変えたのでアドレス登録してねと伝えた。松山は今、税金申告期間の真っ只中で連絡できなかったことや、同伴を兼ねて〈プム〉に行けないことを謝ってばかりいた。そして「ハナさん何か変ったことないですか?」と彼女を心配してるような質問をする。チヨンは(마쯔야마는 하나에게 완전 반했네. 참 쉬운 대상이야)と思うだけで、松山の心配の意味など考えもしない…
松山はウチに来ないかとの誘いにハナが何の興味も示さず、その後も反応がないので困ってる。新手を模索せねば。それにしても最近あの男から連絡や接触がないのは何故なのか?奴の静寂が気になるし、胸騒ぎさえ感じる。김が心配していたことが現実に起きてしまう前兆なのか?ハナに悪さをしたら奴を公安に突き出してしまえ…
ユミはチヨンに対する監視に着手する。チヨンが手にした新スマホに仕込んだ監視ソフトはいつでも起動出来る。最優先事項は彼女と김の関係がどの程度なのか?だ。監視訓練の対象でしかない相手との色恋沙汰が判明すれば、チヨンは工作員失格だ。手元にあるチヨンのスマホは電波を遮断する箱にしまってある。김が気づいている可能性を排除しないし、疑ってかかることがスパイの本能だから。また김を除き見る時だけ使用するつもりだ…
覗き見の逆利用でユミを見た김は訳が分からない。スパイ映画で仕入れた雑多な知識を呼び覚ましても理解できない。チヨンが自らユミに渡した?それは김が発した警告を知らせたことになるし、チヨンの自滅を意味する。もしかして俺にも危険が迫ってるのかな?それはありえないなと疑問を打ち消し、また腰痛予防体操を始める…
재광は同窓会ブログのデザインに没頭している。その傍ら、あの男が置いて行ったコピースマホのことまで気にするから、最近とても機嫌が悪い。로영주に言えない事柄なのに로は毎日の様に訪れる。ブログの相談はいつも楽しいのに。楽しくさせないあの男の命令がうっとうしい。재광は思う。中国大連から良くやったとの暗号メールがあったから終わった事案だろうが!
大連に暗号メールで問い合わせてみよう…
続く